アクリルガッシュ絵の具でおなじみのターナーから塗るだけでひび割れた下地ができる、非常に興味を惹かれるアイテム「クラッキングプライマー」が登場したので、ジオラマに使えるんじゃないかと早速試して見ました。
ジオラマのベースには100均で購入したコルク製のコースターを使ってみます。無臭で、粘度はゆるいピーナッツクリーム程度で盛ることができます。着色は同U-35シリーズだけでなく、同社のアクリルガッシュ絵の具でも可能で、割合はプライマーに対して10%までが適量。
汚れ防止にアルミホイルを敷いて作業。水性なので乾く前なら湿らせたティッシュで拭き取れます。が、筆で塗るのはやめたほうがよさそうと判断し、100均で購入できる木製マドラーをヘラ代わりに塗ってみました。このまま二晩かけて乾燥させます。
一晩でひび割れてきますが、厚めに塗れば乾燥時間が伸びます。今回は二晩かけて完全乾燥。コルクコースターのような吸湿性があり荒れた表面ならそのままで大丈夫でしたが、プラスチックに塗った場合は乾燥後に破片がポロポロと剥がれてきました。今回はハイグレード模型用セメダインを水でゆるくしたものを流し込んでで接着しましたが、プラスチックのような水分を弾くものに塗る場合は、直前に接着剤を塗布しておくといいでしょう。
乾燥後の溶剤への耐性は、ラッカー系シンナー、パーツクリーナーでは溶けだし、エナメルうすめ液、Mr.ウェザリングカラーうすめ液、アクリジョンうすめ液には溶けることはありませんでした。ダグラムはMr.ウェザリングカラーで味付けしてあります。
謳い文句のとおりの見事なヒビが、塗っただけで表現できるのはとても楽しかったです。今回はジオラマの大地として使用してみましたが、塗装の劣化やキャラクターフィギュアの特殊メイクにも使えそうなので、みなさまも是非おためしあれ。