全部入りのスターターキット「ジオラマくん」で始める花見シーズンの情景作り、完成!

 そろそろ花見の季節ですが、ウカウカ外で飲んでられないので自宅に花を咲かせましょう。ジオラマをイチから作るには材料もセンスも足腰も必要ということで超親切に全部セットになっている「ジオラマくん」の続きでやっていきます。ジオラマ初体験ですが、楽しいわ!

 レーザーカットされたMDFをボンドで積層し、線路を敷いてから軽量紙粘土で地面づくり……というところから、春めいた景色を載っけていくいちばん楽しい工程。鉄道模型の人たちは「緑化」なんていいますが、無味乾燥な土の大地に草木が芽生えていくとマジで華やぎます!

 「ジオラマくん」には茶色い絵の具が入っていて、軽量紙粘土の上から塗りましょうという指示になっています。もちろん緑化すればかなりいい感じになると思うのですが、nippper的にはタミヤの情景テクスチャーペイントがオススメ。紙粘土の上から塗りつけていくとボコボコとテクスチャーの付いた土が出現します。川岸は石や岩のあるイメージでグレーのボコボコテクスチャーがほしいので、シタデルカラーより「アストログラナイト・デブリス」を塗りました。シタデルカラーにも「テクニカル」というカテゴリーがあり(以前は「テクスチャー」というカテゴリーでしたが……)、これはザラッとしたペースト状なのでタミヤのテクスチャーペイント同様に質感を加えるときに超便利です。もちろん水性なので筆もサッと水で洗えばOKなのがうれしいぜ。

 続いて川は「ジオラマくん」に同梱されたホルベインの透明水彩絵の具「ピーコックブルー」と「チャイニーズホワイト」で塗ります。ぶっちゃけこれは手近なプラモ用塗料でもいいんですが、ホルベインの絵の具って隠蔽力もすごいし生乾きで混ぜたりするときのコントロールもカンタン!情景を作る時はプラモ用塗料にこだわらず、わりとしっかりした水彩絵の具を使うのアリですね。川岸はブルーに、中央に行くほど白くなるように筆でツンツンしていると「あれ、オレ結構うまくない!?」みたいな瞬間が訪れます。あまりにおもろいので笑っちゃった。

 線路のバラスト(レールの下に敷かれている石)がグレーで実感に欠けるので、ここはウェザリングカラーのグランドブラウンで染めるように着色しておきました。ちょっと濃すぎたのでもうすこしオレンジっぽい錆色(もしくはシャバシャバに薄めたもの)でも良かったかな……。ウェザリングカラーを塗る時はフタに「Mr.接着剤用筆セット」をセットすると瓶から直接塗れてマジ便利。今回初めて実戦投入したのですが、なんでいままでやらんかったの……って感じなのでいますぐ買ったほうがいいよ。

 最後に「ジオラマくん」に入っている緑化用のパウダーやスポンジを地面に水溶きボンドで固定していくと一気にイキイキとした景色になります。あとは木を植えれば……というところなのですが、木を自作するのはむずい。しかも花見がしたいので桜の木を植えたい。どうすればいいんだ……。

▲ちなみに草を生やすのはお手の物だぜ。なぜなら金閣寺を作ったから。
▲大人なのでカネで解決していきます。

 ヨドバシカメラの鉄道模型コーナーで購入したこの桜の木、NOCH(ノッホ)という海外メーカーのものをKATOが輸入しているのですが、これがまあとってもいい調子。スケール感もしっかりしているし、質感も枝ぶりも立体的でメッチャいいです。これからの季節、1/144〜1/100くらいのプラモの横に桜を添えると絶対に映えるので、モテます。レッツ・チェリー・ブロッサム。

▲いろんな植物がラインナップされているぜ。
▲できた。

 ということで桜の木のある小さな小さなジオラマができました。作業時間は全部で5時間くらい。途中に乾燥タイムをちょっと挟みますが、週末土日でパキッと完成させることができます。「ジオラマ、やってみたいけどどこから手を付ければいいのか!?」と思っていたアナタにビッタリフィットするこの小さな小さなジオラマセット、鉄道模型の仲間だからと敬遠せずに、ぜひとも飛び込んでみてください。きっとあなたの血となり肉となり、いつものプラモに華を添えてくれる強力な助っ人になるはずです。みなさんも、ぜひ!

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。