西へ東へ、輸送機は空を飛び続ける。「プラッツ C-46Dコマンドー」のプラモデルはゴキゲンだ。

▲機体表面にピシッと刻まれたディテールが気持ち良いです! 「プラッツ 1/144 カーチスC-46コマンドー」
▲パッケージの象は付属していません!(残念!!!)

 今回取り上げたのはヒコーキプラモの中でも珍しい種類かなと思う輸送機のプラモ。そりゃ軍用機の花形といえば戦闘機や攻撃機のような「正面切って戦うヒコーキ」なんですが、縁の下の力持ちでもある輸送機もとっても大切。

 人員や物資などあらゆるものを前線へ運ぶ必要がある時に迅速且つ大規模に運ぶ事が出来るのが輸送機とも言えます。平時においても同様です。戦争が終われば輸送機は今度は民間機に戻ったりもします。輸送機の中には最初から「軍用輸送機」として作られたものもありますが、元々民間機として設計されて優秀だった故に軍用として改修され、戦場を飛ぶ事もあるのです。

▲パーツ数なんかは大変お手頃。あっという間にカタチになりそうですね
▲機体のパネルラインは強弱付けられており気持ちよいぞ!!

 そんな輸送機プラモから今回は「プラッツ 1/144 カーチスC-46コマンドー」を紹介してみようと思います。C-46は元々カーチスライト社が民間旅客機CW-20として設計したもの。戦前からエアラインで大活躍していたダグラスDC-3旅客機(C-47スカイトレインとして軍用機としても超優秀)の対抗馬としてカーチスライト社が設計したのがCW-20。ただ、完成した時にはDC-3が市場を独占してしまっており、旅客機としては航空会社からは発注がなく、アメリカ陸軍がその機体性能(特にサイズ感)に惚れて軍用機として採用されました。

▲ダブルワスプエンジンも星形形状までしっかり見て取れます
▲そのエンジンを包むカウル。面白い形状でランナーの中でもひと際目を惹きます!

 キットは人員輸送を主としたD型を再現しており、バリエーションとして今回組んだWWII時の米陸軍仕様と戦後の米空軍仕様、シルバー×オレンジの塗装が眩しい航空自衛隊仕様のキットも出ています。この米陸軍仕様はヨーロッパ戦線で空挺部隊を運んだり、インドでヒマラヤ山脈を越えて飛んでいた「ハンプ越え」参加機体などを表現出来ます。

▲カタチはごくごくシンプル

 サイズはこんな感じ。パーツは機体と主翼と尾翼と……これだけ組めばヒコーキのカタチになります。パーツの合いもいいので、半日あればサクサクと組み上がりますよ。コクピットをちゃんと塗るのもいいけどいっその事塗り潰しちゃってもいいかもね! 胴体側の窓はクリアパーツ化されてないのでそちらに合わせる感じで。

▲コクピットから背中にかけてヌルっとしたシルエットがたまんないですね……

 シンプルな形状とはいえエンジン回りや機首の各種アンテナなどを付ける作業なんかが待ってるので、ピンセットを使ったりとそれなりに手応えがあります。機体断面がダルマ型で不思議な形状なんですが、旅客機として採用された暁には元々与圧キャビンを組み込む予定だったとか。シンプルなアウトラインにちょいとスパイスの効いた凹凸が入る機体が面白いですねえ。なんかSF感。

▲スケール感狂うシャープなディテールもいいねえ……

 正直パっと見はライバル機のC-47/DC-3と大体一緒だし(実機サイズはC-46のほうが大きかったりするんですが)、プラモ化されてるのもC-47の方が断然多い。C-46が3000機ちょいの生産数に対して、C-47は一万機を超えており、戦後に軍用から民間用としてDC-3に戻された機体も多くあります。知名度とかはやっぱりC-47には負けちゃうかなあ……逆に言えば展示会会場とかで「おっスカイトレインですね?」「いや実はコマンドーなんですよ……」「アッ」なんていうネタにも使えるプラモです。イカンこれは1/144のC-47も欲しくなるフラグだぞ……。カッコイイ飛行機模型は何機揃えても問題無し!! みんなでガンガン作りましょうぞ!!

<a href="/author/ammonaitoh/">内藤あんも</a>
内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。