普段着でワイルドに楽しむプラモデル。プラッツ/イタレリの1/48 ビゲンをレビュー!

 パーツの表面に走る凸モールド!パネルラインが溝じゃなくて極細の線で浮き出ています。ヤスリをかけたら消えちゃうし、最近のプラモではほとんどこういう表現は見られなくなってきたこともあって、プラモを作る人からはちょっと敬遠されがち。しかし私は「ヤスリを掛けたら消えちゃうなら、ヤスリをかけなきゃいいじゃないすか」という日を設けることでこんなキットも楽しんでおります。

▲組んでしまえばこっちのもの。カッコいいんだよビゲンは!

 今日皆さんに紹介するのは日本のメーカー「プラッツ」とイタリアのメーカー「イタレリ」のダブルネームで先日発売された「1/48 スウェーデン空軍 戦闘攻撃機 AJ37 ビゲン」です。なによりパーツが少ないので2時間くらいでドドーンと飛行機の形になってくれます。

 もとを辿れば1978年にイタリアのESCI(エッシー)によって金型が起こされたこのプラモ、実に44年の月日を経てなお、シャキッとした新しいパッケージで売られているわけです。スウェーデンのTarangusというメーカーが8年前に1/48 ビゲンのプラモを新規に発売したので古いプラモは引退!とならないのがすごいところ。

ホビコレ プラッツ/イタレリ 1/48 スウェーデン空軍 戦闘攻撃機 AJ37 ビゲン

 老兵なれども化粧はバッチリ。発色の良いデカールと、白くてなんだかよくわからん紙が入っているなと思ったらコクピットの窓や着陸脚のタイヤを塗り分けるためのカット済みマスキングシートも同梱というまさに「イタレリ尽くせり」の内容になっておるわけです。「しかしあんた、ただ貼っただけで飛行機のカタチにしちゃったら塗装できないんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですけど、大丈夫。

▲パッケージのイラストにもなっているこの超かっこいい迷彩塗装といっしょに……

 全身シルバーの最高にクールなカラーパターンも収録されています。普段着でバババッと組み上げて、シルバーをガツンと塗る。これって大きいステーキ肉を買ってきてフライパンで焼くような勢いとワイルドな旨味が楽しめる最高の方法です。

 いつもよそ行きのバッチリしたプラモを作らなければいけないなんてことはなくて、家で貴方が食べたいものを食べたいように調理する!普段着で楽しむなら、古いキットも「よ、久しぶり!」といった風情で仲良くしてくれます。「古くて合わなくて大変」みたいなレビューはあくまで「今のトレンドに合わせて作ろうとしたら」という前置きをした上でのもの。キットのあるがままのスタイルと向き合う週末も、あっていいんです。

ホビコレ プラッツ/イタレリ 1/48 スウェーデン空軍 戦闘攻撃機 AJ37 ビゲン

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>/nippper.com 編集長
からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。