俺は「ざっくりとしたマーヴェリック」で行く。/パイロットフィギュアはヒコーキ模型の七難隠す!

 飛行機模型のコクピットの密度感をグーンと上げて、プラモをあんまり知らない人にも『すっげー!』と言ってもらいたければパイロットを作るのが大正解です。フィギュアの塗装が苦手?大丈夫。ざっくりでも高得点が出ます。

 飛行機模型、説明書のいちばん最初はコクピット。飛行機の形を見たくてプラモを買ってきたのに、最初の最初に「椅子を組め」と毎回言われるのはちょっとどうなの……と思うけど、まあ確かにこの部分を挟み込んで胴体をドカーンと生やしていかないと飛行機にならないと言えばならない(例外はあります)。

 さて、このプラモデルにはエッチング(自分で曲げたり接着したり塗ったりしなければならない極薄の金属シート)でシートベルトなどが再現されているが、正直早く飛行機を作りたいのに椅子に何時間もかけているのはなかなかしんどい。そもそもシートベルトの再現は「パイロットがいない前提」である。パイロットを乗せればシートベルトが再現されてもあんまり気にならない。もしパイロットがいないなら、他のキットからスカウトしてこよう。あ、世の中にはこんなときのために「パイロット/デッキクルーセット」も売られているのでうまくやればそれらしき人はかなりお安く雇うことができます。

 私としたことが申し訳ない。海軍ではパイロットと呼ばず「アヴィエイター」と呼ばなければいけないのだった。こんにちは、マーヴェリック・サン。手のひらをタミヤの「フラットフレッシュ」でペロペロ。下地には白いサーフェイサー(下地塗料)を吹き付けておくと筆塗りがめっちゃ楽になります。とにかくこうやって写真で見るとなんかデカそうですが、1/48の人間は身長3cmちょいしかないので「ざっくり」でよろしいと思います。

 今度は緑でフライトジャケットを塗ります。これまたざっくり。ヘルメットのバイザーと酸素のホース、あとブーツは黒でざっくり塗っておきます。本当はもっと複雑ないろいろがあるといいのかもしれませんが、大事なのは「コクピットになんか乗ってるな!」と思わせること(そしてシートベルトの細かい工作をしたくないというハイパーズボラ精神)なので、次に行きましょう。

▲ほら〜〜〜〜〜それっぽいじゃないですか〜〜〜〜

 ヘルメットに青と赤で模様を描けばマーヴェリック(小豆くらいの大きさなので虫眼鏡で見ながらそれらしく塗っておきました。シャープな直線を描けなくても大丈夫)。赤く塗ってから黄色と黒で模様を描けばルースター。どうですか。なんかそれっぽくないですか。俺にはもう190%くらいその二人がリアルガチでそこに座っているようにしか見えないですね。ここで白状するとコクピットの中もほとんどつや消し黒を塗っただけですが、コクピットにしか見えないからOK!そして……塗り終わってから気づいたけど、『トップガン マーヴェリック』この二人がいっしょにスーパーホーネットに乗っているシーンはない的ツッコミは受け付けないことにしました。楽しいし。

 俺のトップガン・ロードは始まったばかり。爆弾とミサイルと二人の最強アヴィエイターが揃ったところで、あとはドッカンドッカン飛行機が組み上がっていくことでしょう。ざっくりでも、必ずゴールしてみせる!そんじゃまた。

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。