

手が止まったときは、だいたい塗料を混ぜてます。タミヤの「アクリル塗料ミニ」から好きな2本をピックアップして倍量入るスペアボトルにすべて注ぐことで新しい塗料を作る「イチイチ割り」で、何かいい色が生まれないか、と。そして何かいい色が作り出せれば、それを塗るためにキットが作りたくなる。
タミヤアクリルのグレー系の色は良い色が揃っているのですが、1/72の現用機に塗るとなったときには少し暗いと感じることが多い。で、それらグレー系の塗料にXF-2フラットホワイトを混ぜて「イチイチ割り」をいくつか作っていると、イイ感じの3色が揃いました。これにXF-18ミディアムブルーを合わせるとアレが塗れそうだ、と思いついたのが夏色のF-4S型ファントム。米海軍での運用末期の1985年頃に試験的に採用された「フェリス・カムフラージュ」です。

機首から尾部に向けて青から薄いグレーに段階的に変化する4色の塗り分け、ぼかしのない直線的なその塗装のファントムは、航空専門誌の隅っこに掲載された、名刺よりも小さな写真ではじめて見た時から「いつかは作りたい」と思っていたもの。ところが、輸入キット(イタレリ製)の説明書が指定するのは日本では入手できない塗料メーカーのもので、参考にはならずなかなか手が出せずにいました。


今回、機体本体はホル塩最近お気に入りの「アクリジョン・ベースホワイト」を下塗りした上から、水平でない水平尾翼と燃料タンク、そして脚カバーは「アクリジョン・ベースグレー」の上から、それらイチイチ割りブラザーズを塗ってみました。不思議なことに白に近いグレーであっても後者のベースグレーの上からの方が綺麗に発色させられるように思いました。次の、あるいはその次の夏がきたらまたこのファントムを作りたくなるかもしれませんので、ここに残しておきましょうか…その「いつか」のために同じキットをもう一つ準備してあります。