水性アクリル塗料だけで走り切る、ブリティッシュファントムのプラモデル。

 「いいものだ」と絶賛したフジミのブリティッシュファントム、途中何度かのやらかしはありましたが、ようよう塗りにこぎつけました。
 機体下面はGSIクレオス製「アクリジョン」のベースホワイト、機体上面はベースグレーで下塗り。この時点では下面は真っ白を目指さなくても、うっすら白くなれば大丈夫。明るいグレーの下面色は十分に発色してくれます。
 ところでこのファントムの頃の機体下面色は「ライトエアクラフトグレー」と呼ばれる薄緑がかった色、以前記事にしたADCグレーとは似て異なる感じです。クレオスの飛行機特色がラッカー系でしか入手できないのはもどかしい気もします。

 で、前から気になっていた「XF-25 ライトシーグレイとX-2フラットホワイトを混色すれば色も艶も狙った感じになるのでは」というアイディアを試してみたのですが、ちょっと思ってたのとは違う。たぶん、実機に手が触れられる距離から……それも室内で見たら、ズバリこの色なのかもしれません。でも、今作ってるファントムは1/72スケール、1m離れてみたこの模型は、実機だと72m離れたところから見たサイズだということなんですよね。「実機に使われている塗料で模型を塗ったら色が濃すぎて、いかにも模型らしく見えてしまう」というのをどこかで聞いたことがあるのですが、この色で塗るとまさにそういう感じになりかねない、と思いました。

 で、こんな時のお助け調味料はタミヤアクリルのXF-19 スカイグレイとXF-2フラットホワイトのイチイチ割り。緑っぽさが足りなければ、GSIクレオスのフィルタリキッドのグリーンを窪んだところに流せばいいか、と塗ってみたら、上面の2色との対比のせいかもしれませんが、これまでいろいろな写真でみた英空軍機の下面色にしか見えなくなりました…。コレで良い、と言うか、コレがイイ。イチイチ割りの話は以下で読んでください。

 イギリス空軍伝統の2色迷彩、グリーンはタミヤアクリルのXF-62 オリーブドラブで。一度塗りでしっかり発色してくれました。あ、これって最近知ったのですが、戦場で間違いなく調達できるように、黒と黄色を1対1で混色した色らしいですね(諸説あります)。ホル塩の「イチイチ割り」が、まさか生きるか死ぬかの現場でも使われていた手法だったとは……。
 グレーの方は、今回はタミヤアクリルのXF-54ダークシーグレーで塗ってみました、こちらも1層目でしっかり発色。グリーンもグレーも水溶きとはいえ調色なしの瓶生、手直しも最小限の楽々ペインティング、これで僕としては十分満足です。アクリル系塗料の筆塗りでも、各メーカーの色味や混色を取り入れることでこんなふうに飛行機模型の塗装を楽しめます。みなさんも、ぜひ。

<meta charset="utf-8">ホル塩(ほるしお)
ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代。以前は雑食でしたが、四半世紀にわたるブランクが明けてからは1/72の「第二次大戦以降/ステルス機以前」の航空機を作っています。リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでもじゅうぶん幸せです。