出会ったことを忘れたら何回だって出会えばいい/はじまりはいつも2000GT!

 「クルマのプラモって作ったことない」なんて話していたら、友人にそんなことはないとキッパリ否定されました。どういうこっちゃと聞いてみると、「社会見学のお土産で2000GTをもらったはずだ」というのです。あれが2000GTだったかどうか、あのときは気にもしなかったけれど、確かにクルマのプラモをもらいましたね。
 出会ったことを忘れたら何回だって出会えばいい、と歌ったのはBUMP OF CHICKENの「三ツ星カルテット」です。そういうわけで、アオシマの楽プラで2000GTに出会いましょう。

 お土産のやつは、確かボディとホイールが白でした。シャーシが黒、タイヤがゴム製になっていて、小学生が教室で組んでもクルマに見える、という心遣いのあるキットでした。もっとも当時は、そんなこと気が付きませんでしたが。
 今回はシルバーをチョイス。窓と内装があって、メッキパーツまで入ってる。お土産にはどれもなかったものです。楽プラなんていいますが、これは良い出会いになりそうですよ?


 接着剤不要ということで、パーツを切り出して組んでいきます。そうすると、パーツを切った跡(「ゲート跡」と呼ばれます)が、うまいこと隠れるような作りになってるんだなあと感心します。
 塗装も不要という触れ込みなので、細かい色分けはシールです。シールかあ、なんて馬鹿にしたもんじゃありません。例えば窓枠はシールなんですが、金属に見える雰囲気がある。内装の木目も同様で、貼ってみると、なんだか高級感が出たぞ、と思うわけです。このへんは他のメッキパーツの質感を脳内で補完しているとか、別に木目のパターンまで凝視するわけじゃないとかがあるんでしょうけど、そういう意味でも「ちょうどいい」んだろうなあと嬉しくなります。

 ただまあシールは多いので、作業の半分くらいはシール貼りです。穴を開けたり折り目をつけたりしながら、突起や曲面に馴染ませていきます。

 完成しました! お手軽さが嘘みたいにかっこいいな!?
 しかし、そうそう、お土産のやつは走るんですよ。スプリングを内蔵して、その反動でビューンと走る。おかげで小学生はメロメロでした。
 でもまあ、こればっかりは仕方ないよな。そんな風に眺めていると、横から息子が覗いてきます。

「完成した?」
「うん。触ってみるか?」
「いいの?!」


 ああ、どうぞ、と渡すと、おれの2000GTはビューンと走っていきました。おれにとってそうだったように、彼にとっても、これが良い出会いになるといいなあ。なんて。

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173/バブリシャス

nippperを見てスケールモデルを始めた会社員。80年代生まれ。たまに書きものをする。かわいいアイコンは貰いものです。