「フィギュアが本体」の所信表明/ハセガワのプラモで感じる『ダーティペア』の世界観

 このプラモ、「ケイ&ユリ w/ ラブリーエンゼル(1/300)」というタイトル。いまやカーモデルとフィギュアと自販機のプラモで信じられないほどラインナップを拡充しているハセガワの新製品です。なんでわざわざキット名を書いたのかというと、「ケイ&ユリ」が本体で、宇宙船「ラブリーエンゼル」はその付属品だということが表明されているから。
 なによりも、ダーティーペアのふたりが前に出てきていることが事件なんスよ。

 ほら、ちゃんと説明書も「工程1」にフィギュアの組み立てが来るでしょ。白黒だし耳飾りのパーツなんて超小さいのをなんとかして貼る仕様だし、わりと気難しいオヤジのやっている居酒屋に来てしまったような感覚になりますが、まあそこは愛と勇気で頑張りましょう。塗ってみればわりと塗れます。1/20スケールのフィギュア。

▲こちらはケイのランナー。手で直接彫られた原型ですが、かなりシャープに見えます。
▲こっちはユリ。このふたり、衣装がほぼ同じなんで髪型で見分けてたんだな……ということに改めて気が付きます

 フィギュアの命は目の書き込み。ハセガワがアニメに登場する女の子を1/20スケールのプラスチックモデルにするのは初めてのことかと思いますが、瞳デカールはPLAMAXのように予備が1セットずつ用意されているので失敗してもダイジョーブ!

 最近はシタデルカラーやファレホがあるから、鮮やかな色を筆で均一に塗るのも、パキッとしたアニメのセルみたいな塗り分けも、あまり怖がらずにできるようになりました。とりあえずは衣装と髪の毛に色を乗せて、このデカールを貼るのです。そこにはきっと、ケイとユリが生まれるはずだから……。

 それにしても、ラブリーエンゼル「だけ」じゃなくて、「ケイとユリ」だけでもなくて、ふたつのフィギュアを全景にオマケとしての宇宙船(当然こっちのほうがボリュームは大きいわけよ!)をセットにするという判断はとってもヤンチャです。

 価格も異常に安いので「大丈夫なのか!?」と勘ぐってしまいますが、まず「メカとフィギュアで全然スケールが違くてもOK」というジャッジと、「アニメに登場するキャラクターを1/20でどしどしプラモにしようぜ!」というジャッジには大賛成!いろんなキャラクターが同じスケールに同居する世界はフィギュアを使った遊びの楽しいところですから、ハセガワの所信表明を受けた僕らは応援するっきゃありません。こんな組み合わせの次回作だって、きっとあるよね?!

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。