今回紹介する2本の塗料を使えば、アメリカ兵のオリーブの軍服をいい感じに塗ることができます!! 軍服は使用頻度や、撮影された環境などによって様々なオリーブ色に見えることがあります。はっきりとした緑、黒っぽい緑、青っぽい緑などなど……。タミヤの完成見本は鮮やかなオリーブになっていて華やかでかっこいいです。僕はいい感じに着古された「枯草」のように見えるオリーブが好きなので、いつもそんな感じで塗っています。その様な色をたった2手でこの前塗ることができたので、ここでご紹介します!
使用するのはシタデルカラーのコントラストとシェイドという種類の塗料。どちらも水だけで希釈や洗浄ができて、匂いもありまぜん。こちらの塗料の特徴は「とってもシャバシャバで白い下地に塗ると、ディテールを殺すことなく色を染めることができる」と言う点。まさにディテールバキバキのタミヤアニキとは最高に相性の良い塗料なのです。
まずは1色目。シタデルコントラストの「プレーグベアラー・フレッシュ」を使用します。シタデルカラーのオフィシャルであるイギリスのミニチュアゲーム『ウォーハンマー』では、腐った兵士たちの肌に塗る色になります……。これがいい感じに枯れてて最高です!!
白い下地の上に、先ほどの塗料を筆でさっと塗っただけ! このように自然と凹凸に流れ込んでいき、自然なグラデーションを生みながら全体が染まります。しかも塗膜が薄いので、細かなディテールの造形を殺すことなくきれいに塗装できます。
次はシェイド。シェイドはスミ入れしたり、塗った色のトーンを一段落としたりするのに使用できるシタデルカラーです。これを先ほどのプレーグベアラー・フレッシュを塗った場所に上掛けします。薄く塗り広げるように塗りましょう。
黄色が強かった軍服に、緑色の影色が追加されて、一気にらしくなります。後は乾燥するのを待つだけです!!
完成!!! 枯草風味のオリーブの色をたった10分で塗装することができました。しかも2手でこの陰影ある雰囲気が爆誕します。大量のアニキ達を塗る時にもとっても良いテクニックなので、ぜひ真似してください!!! それでは僕は、他のオリーブ色の表現も探しに行ってきます。またね~。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)