そのプラスチックをモフりたい/おやすみポーズのイーブイ

▲ミゾにそってモフ毛をはめこむ!

 ワクについたパーツをひとつひとつ手でプチっと外して組み上げると、柔らかく、息づかいまで聞こえてきそうなイーブイが形になっていき、とても新鮮です。硬いプラスチックのパーツを組み立てたのは自分のなのに、指先の記憶に反して、できあがっていく姿はどこからどうみても柔らかそう。首周りの白い部分のモフモフ加減などは、自分でもプラスチックとは信じられないほどです。ああ、モフりたい……。

 トレーナーが与えるアイテムや条件次第で、様々なタイプに分岐して進化するユニークなポケモンがイーブイです。

 最初に選ぶ3匹のポケモンから「みずタイプ」のゼニガメを選んだ少年時代の私は、苦手とする「くさタイプ」に対抗するため、旅の途中で仲間になったイーブイを「ほのおタイプ」のブースターに進化させたのでした。かわいらしさを残しつつも、たくましく、カッコよく進化したブースターの姿をとてもとても頼もしく感じたのと同時に、イーブイだったころのかわいらしさが懐かしくなって、少しだけ寂しくなったような記憶があります…。

 彼は当時のままの、いや、当時みていたドット絵よりもさらに愛らしい、身体を丸めた寝姿で手のひらサイズのプラモデルになっていたのです。早速、家に連れ帰りました。

▲つまようじがあると貼りやすいよ!

 あしの裏は完成すると(ひっくり返さない限り)見えなくなってしまいますが、肉球の色分け部分にはシールを貼るようになっています。自分の手でシールを貼ることで、単なる「プラスチックに刻まれた丸いくぼみ」だったものが「肉球」として意味をもち、「ここは柔らかいんだぞ」と伝わってくるのがナイスですね!

 最後につや消しスプレーで表面のつやを整えて、完成!自分で組み立てたので、ただでさえかわいいイーブイに、さらに愛着がわきます。組み立てが終わって写真を撮るときには、硬い机にそのままではなく、ハンカチを敷いてあげたくなりました。それほど柔らかそうで、愛おしくなる寝姿。飾れば家中どこでも癒しスポットに早変わりすること間違いなしです!

ゼブラ
ゼブラ

1995年生まれの会社員。模型を通して実物の構造や質感を想像すること、黙々と手を動かして着実に完成に向かっていく過程が好きです。