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今、車模型が楽しい人の本棚に届けたい。「Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車。」

▲マガジンハウスの人気雑誌「Casa BRUTUS」に掲載されている連載「時代を超えて愛される、デザインの良い車」が1冊の本になりました

 この本の中には、プラモデルは載っていません。しかし、「現在の車模型シーン」を凝縮した内容がページをめくるたびに僕たちを楽しませてくれます。今、車模型は速いや強いではなく、本書のタイトルにある通り「時代を超えて愛される、デザインの良い車」が最新の成型技術でどんどん発売されるようになりました。
 日本ではハセガワ、アオシマ、フジミと言った模型メーカーが、海外ではドイツレベルやアメリカのメーカーがまるで、タイミングを合わせたのかと言わんばかりに、良い佇まいの車模型を送り出しています。そういった車模型が増えてきたこともあり、僕も今車模型に夢中です。そんな僕の興味にズバッと刺さったのが、今回ご紹介する本です。

▲この序文、クルマを車模型に置き換えても素敵な文章になりますね
▲車の世界を楽しんでいる人にとっては当たり前の言葉も、これから楽しむ人にとっては聞きなれないものばかり。模型も同じですね。本書ではそのような配慮もなされています

 「デザインが良い」とされる車を約600字ほどの文章で、軽やかに紹介していきます。この文章がとても分かりやすく、僕のように今クルマの魅力に憑りつかれているような人でもスイスイ読める楽しさがあります。個人的に本書のように、スペックよりもストーリー性を大事にしている解説は大好き。物語にはそのものを所有してみたい・実際に見てみたいという、人を動かす力があるから。

▲各車のキャッチも素敵
▲ハセガワからも発売されたいすゞの117クーペ。このページにある「クルマがスタイリッシュでなければ都市も魅力を失う」と言うひと文。東京駅を背景にする117クーペは、まさにそれを体現しているかのようです
▲優れた工業製品には優れたデザインがあり!! そのような視点から車を見る目も養えます。町で活躍するあんな車やこんな車が、今日からヒーローに見えます。そして様々な車模型が作りたくなるんです……
▲以前ある方に「フミテシに似合いそうな車だな」と薦められたプジョー205。素敵……

 各ページの写真も、切り方が凄く素敵。見え過ぎないようにすることで、その車を読者がもっと知りたい! と興味喚起してくれます。プラモの写真もあえて一部をトリミングしたりするように、本書でも車の魅力的な部分にフォーカスしながらも、全景は見せないという憎らしい編集になっています。真横の写真がメインカットなのもかっこいいです。

▲2代目ジェミニのかっこよさを本書で知りました。プラモ作りたい!!!
▲最高の車。美しいです

 こうやって本書を読んでいると、今車模型シーンにどんどん投入されている車たちは「デザインの良いクルマ」の筆頭なんですね。
 私が買った車模型は「時代を超えて愛される、デザインの良い車」なんだと思えると、机に向かうのがいつもよりもっと楽しくなりそうですね! また、車模型が買いたくなっちゃいました!! 

▲各ブランド解説はコンパクトな文字数でとても読みやすいです。このページには、当時のカタログ表紙も掲載されています
▲車模型の説明書でも何度も登場するデザイナー「ジウジアーロ」。彼へのインタビューと、彼がデザインしてきた代表的な車について読むことができます
▲あなたの机の側に、ぜひ置いてみてください
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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