出会いはスローモーション/再会、ハセガワ定番のF-15C

 5月のはじめ、これまで行ったことのない街で30年来の友達と待ち合わせになりました。予定よりも早く着くことが分かったので、「XX市、模型店」で検索。おお、待ち合わせ場所の近くに「飛行機がメインです」という個人店が……。

 たどり着くと、確かに飛行機とクルマのプラモをズラリ取り揃えたお店、ただ残念なことに探していたモノはありませんでした。そんな時はだいたい塗料2~3本を大人の作法として買ってそのお店を後にするようにしているのですが、私がメインで使っている水性塗料が置かれていない。ただここの店主の矜持なのか、ハセガワ1/72航空機の定番品についてはほぼ全品揃っていましたので、そこからひとつ選んで購入しました。

 ホル塩が1/72飛行機に興味が移った小学校5年のころ作ったF-15Cイーグル。「C」という音と、箱絵の背景の海のせいか、「こいつは『Sea イーグル』なんだ。空母から運用できるのかな?」なんて思った記憶が蘇ります。

 箱の中身は当時のハセガワらしくシンプルなパーツ構成に上品なパネルラインカタチにするだけなら1時間くらいでなんとかなりそうな敷居の低さで、これがあの頃1/72スケールにおけるイーグルの決定版だったんですよね。キャノピーはじめ透明部品を別の袋に入れてくれているのが流石ハセガワ、作る側の気持ちを分かってくれています。

 マーキングは沖縄の嘉手納基地に所属するZZ「ショーグンズ」と呼ばれる部隊のものと、フロリダのエグリン基地に配備されている双垂直尾翼の内側にアメリカを象徴する白頭鷲があしらわれたものの2種から選べます。小5のホル塩少年が買ったのとまったく同じアイテムのはずなのですが、以前より印刷が綺麗になった感じで、同窓会で久しぶりに会ったあの子が、思い出よりもずっと綺麗になっていたかのよう。惚れ直しました。

 ホル塩とこのキットとの出会いは1982年、中森明菜が『少女A』で歌番組を席捲していた頃でしたが、初版はなんと1974年!試作機を模型化し、金型改修を受けてA型(76年)、C型(82年)と進化してきたそうです。なんだ、君はホントは僕の3つ下なだけだったのか!

 だからなのか、もうものすごい手数の少ないキット、説明書の「3」の段階、たった18個のパーツを貼るだけでもうほとんどF-15になってしまっているという足の速さ。先日までのファントムでコッテリを味わったので、あっさり簡単にカタチになるこのキットはお昼にさっとソバをすする感覚で行けるかも、と期待してしまいます。

<meta charset="utf-8">ホル塩(ほるしお)
ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代。以前は雑食でしたが、四半世紀にわたるブランクが明けてからは1/72の「第二次大戦以降/ステルス機以前」の航空機を作っています。リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでもじゅうぶん幸せです。