かつて乗っていたバイクに似たバイクのプラモを買ってきて、思い出を辿ろうということをやっています。やっていきます。まずはヤマハ自慢の空冷フィンが、タミヤ自慢のパーツになっています。商品紹介ページにも載っているんですが、実物を見ると嬉しくなりますね。接着しても歪まずビシバシと仕上がっており、ずっと眺めていたくなる造形です。
さて、このキット、メッキのパーツが沢山あります。メッキパーツを触るのは初めてなので、タミヤがハコに入れてくれている「Tech Tips!」を読むと、メッキを剥がすと接着剤が効きます、ということが書いてあります。やりましょう。
ビニールチューブがビロビロしていますが、説明書に実寸の図があるので合わせて切るだけの楽チン仕様。
ドラッグスターは白のラインナップがあったはずで、白も似合いますが、今回は黒でやっていきます。なぜかというと、ぼくが黒いのに乗っていたからです。
ところで給油口の手前側に注意書きがあって、これはデカールで再現されるんですが、側面に入るラインとは別の工程で貼るようになっているんですよね。「え、もうトップコート吹いちゃったじゃん!なんで先に言ってくれないのさ……」と涙でデカールを貼ってからハッとなったんですが、これってまさか「実車の注意書きが後貼りのシール」ってのを再現してるってことですか……? 真相は全然わからないんですが、そうだとしたらすごすぎるし、おれはタミヤの手の中で泣いたり笑ったりしている……。
このプラモ、パーツ状態でほとんど色分けできているんですが、ハンドルやペダル周りに少し色を入れてやると「そうそう、こういう景色だったな」というのが見えてきます。バーエンドがキラリとする眩しさや、シーソーペダルのゴムが靴底に吸い付く感覚が、筆を通して蘇ります。
なんだかんだあり、完成しました。切って削って貼っていくと、でかくてスーパーいかすバイクが手に入ります。
ドラッグスターは目玉を三角にしてステップを擦りながら山道を攻めるようなバイクではなくて、それはたぶんロードスターもそうなんでしょう。ドコドコドコというエンジンの鼓動を感じながら、自分のペースで走っていくのが本当に好きでした。
そういうわけで、今回のツーリングは最高でした。次はどこへ行きましょうかね。
nippperを見てスケールモデルを始めた会社員。80年代生まれ。たまに書きものをする。かわいいアイコンは貰いものです。