▲飛行機模型を支える「脚」を作っていくよ。ここは細かなパーツを、確実に接着しないといけない、ちょっと難しい所。いっしょにやってみよう!!
これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、いっしょにイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」。今回は、飛行機模型製作の終盤に現れる山場のひとつ、「脚の組み立て」にチャレンジです。脚は、脚柱と呼ばれるパーツに、タイヤや脚庫の蓋を接着していきます。タミヤの飛燕は、飛行機模型の中でもトップクラスに組み立てやすい脚の設計になっていますが、それでも細かい作業は多いです。これまでのように「2種の接着剤」を使いこなして組み立てて行きましょう。
▲接着剤の使い分けは、こちらの記事をチェック!!!
▲脚部の主なパーツをカットしたよ。左からタイヤ、脚柱、脚庫の蓋(以下脚庫カバー)。脚庫と言うのは、飛行機のお腹に脚を収納している場所を示す言葉だよ。脚を収納できると、飛行機は速く安定して飛ぶことができるんだ
まずは脚柱とタイヤを接着してみます。これは脚柱の軸に接着剤を塗って、タイヤの穴に軸を通せば完成!
▲トロトロの接着剤、タミヤの白い蓋が目印の「タミヤセメント」(以下白蓋)を軸に塗るよ。塗りすぎには注意しようね。タイヤを取り付けた時に、隙間から大量に溢れてくるよ
▲タイヤの穴に、軸を通して接着完了! ここからはタイヤにできるだけ触らないように、パーツを組み立てて行くよ
▲ここからが本番だよ! タイヤを付けた脚柱に、脚庫カバーを接着するんだ! 接着面積がとっても狭いから要注意!!
▲脚柱と脚庫カバーが合わさる箇所に、小さな糊しろがあるよ。ここに白蓋の接着剤を少量塗るんだ
▲脚庫カバーと脚柱を貼り合わせたら、ここで流し込み接着剤の登場!!! 両パーツが貼り合わさっている部分に、接着剤を流し込むよ!!
脚を組み立てるときのポイントが、接着剤の追い流し。まずはトロトロ系の接着剤で仮り止めのような感じでパーツ同士を貼り合わせます。さらにそこに、速乾性のある流し込み接着剤を流すのです。そうするとパーツがしっかりと固定されて、きれいに脚を組み立てることができますよ。
▲脚庫カバーは、脚側だけでなく、胴体側に展開するパーツもあるよ! そういったパーツは、トロトロ系接着剤で胴体側に接着しよう
▲タミヤの飛燕は、接着面積が大きく取られているから安心。ぴたりとパーツが接着されるよ
▲展開した脚庫を支えるパーツなんてのもあるのよ!! これがいろんな飛行機模型のキラーパーツ。まずはトロトロ系接着剤を塗るよ
▲脚庫の中にセットしてみるね。トロトロ系はパーツに触れるようになるまでの乾燥時間が長いから、どうしてもプラプラしてしまうんだ。そこで速乾流し込み接着剤の出番!!
▲カバーと軸の間に流して、両パーツをしっかりと接着。さらに脚庫内の接続箇所にも流し込んであげればパーフェクト!!! あとは触らないで、そっとパーツを置いておくよ(これ超大事)
▲飛行機をしっかりと支える脚には、乾燥後に最も強度が出るトロトロ系接着剤を塗るよ
▲トロトロ系の接着剤は、乾燥が遅いから脚の位置の調整もしやすい。飛燕のパーツは、差し込むだけで正しい位置になるように設計されているので、怖がらなくても大丈夫だよ
見事、脚の組み立てと接着が完了しました!!! そしてひっくり返った状態で終わっているのには意味があります。脚は接着剤の完全乾燥が本当に大事です。完全に乾いていないうちに飛行機を脚で支えてしまうと、知らないうちにズレてきて、傾いてしまいます。そういうことを防ぐためにも、ここだけは我慢。脚を接着したら、その日のプラモを終えて休むか、他のパーツを組んだり、他のプラモを楽しんだりしましょう!! 焦らず、ゆっくり行こうね!
遂に次回で組み立て編が完結です。それでは、またお会いしましょう~~~。
フミテシ/nippper.com 副編集長
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)