プラモの筆塗り、まっすぐなキワを作るならスジ彫り追加が最強説。

 フィギュアもいいけどメカもグッと来るマックスファクトリーの「太陽の牙セット」が我が家にやってきたので、自分の好きな風合いでサクッと作りたい。ホバークラフトのプラモというのは案外いろんなメーカーからいろんな大きさのものが発売されてきましたが、架空のものとなるとそんなに多くないっすね。

▲完成見本。人間と対比すると、ちょっとした大型車みたいなサイズがいいっすね〜

 組み立て自体はあっという間。気持ちはアラビアンナイトなのでまるっと砂漠色に塗りたい。さて問題はホバークラフトのアイデンティティであるエアクッション(地面と接するゴムボートみたいな丸みのある部分)です。実在するホバークラフトだとここは合成ゴムで作られており、模型でもゴムっぽい色で塗り分けるのが良さそうです。
 しかし、パーツがボディと一体なので「塗ってから合体」はできません。こうなると全体を砂漠色で塗ってからエアクッションだけをゴム色で塗るしかない。塗り分けラインをマスキングする?根性でプルプルしながら筆で塗る?さてどうしよう。

 前からやってみたかったことを試します。0.2mm幅のタガネでボディとエアクッションの接しているラインをそ~っとなぞって、スジ彫りにしてしまうのです。エラそうに書いていますが、自宅にタガネを各種取り揃えているのに実際使うのは初めて。キャラクターモデルにスジ彫りを足すのも初めて。
 いやその前にこれでそもそも塗り分けがカッチリするのか確証は持てないし、タガネにどれくらいの力を入れればシャキッと真っ直ぐな線を引けるのかも知らないのでちょっとヨレました。まあここまで拡大して見ることはないし、あとで汚し塗装などのニュアンスを付けるから大丈夫だと自分に言い聞かせてホリ・ススム。

 ゴム色を筆に含ませ、スジ彫りを乗り越えないようにそ~っとゴム色を塗っていきます。お、ハミ出ない。フリーハンドでもスジ彫りの向こう側に塗料がドビーっと流れてしまうことはありません。

 ちなみに車体前面のスジ彫りは真っ直ぐ引くのが難しかったのでヨレまくりました。塗り分けラインがビヨビヨですね。こういうところはスジ彫りのときに硬めのテープを貼るなどしてガイドを作ったほうが良さそうだという学びがあります。絶望せず、これはこれで完成ということにして次に行くのだ。楽しいぜ。

 えい、これでヨシ。ちょこんとかわいいホバークラフトが完成したぜ。もしマスキングテープを貼って塗り分けようとしたら、前照灯や側面のダクトみたいなのが邪魔でいやだな〜、なんて思っていたのですが、タガネ+筆塗りという最小限のタッグで塗り分けラインがそれなりにキレイになりました。
 今日は「90度に近いV字谷なら力を入れずに何度かなぞればカキっとしたスジが彫れる」「フリーハンドで浅いV字谷や平らなところにスジを彫るならガイドを使ったほうがよさそう」「なんにせよスジ彫りがあれば準備に手間のかからない筆塗りでもキレイに塗り分けができる」のみっつを覚えた。うれしい。次はもっとうまくやってやるからな!
 そんじゃまた。

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>/nippper.com 編集長
からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。