nippperに載っていたオーナーズクラブ 1/32 マツダ キャロルの記事を見たら、いてもたってもいられなくなり同じものをすぐに買いました。
同じように2トーンで作ろうと思い、ボディパーツに下地を塗った瞬間に「これは……木??」と筆目が偶然生み出した表情にびっくり。「フミテシの塗っていたキャロルが欲しい俺」と「これくらいの筆の風合いを残した仕上がりが見たい俺」が脳内で会議を始めました。
会議はどちらも譲らぬ並行線で、「こういった木目のような下地があったということは、作った本人だけが知っていれば良いこと」という結論になりそう。だって、それくらいフミテし兄貴のキャロルはかっこよかったのです。
そこで現れたのが一枚の写真、街路樹です。この日の昼間に「緑と赤が綺麗だな」と思って撮影したものです。
この写真をじーっと眺めながら、いろんな緑や赤があるなと思ったことを思い出し、木目を生かして全体を仕上げる方針が頭の中で可決されました。ここからは、手持ちのありとあらゆる緑を重ねながらの総力戦で、筆のタッチもリズムよく決まっていきます。
いろいろな緑を塗ってみるとわかるのは「赤っぽい緑」だとか「茶色っぽい緑」というのがあることでした。いろんな緑が隣り合うことで、それぞれが違うことがよくわかります。
久しぶりの光沢仕上げはプレミアムトップコートを吹き付けてツルツルの大成功で、非常に満足のいく仕上がり。
こうして見てみるとツヤのない仕上がりは光を吸収するので、互いの色味が溶け合うような馴染み方をするような感じ。今回のようにツヤがあると互いの色味がギラギラと主張しあって多彩な表情が見られてとてもかっこいいです。
欲しいキャロルと同じものにはならなかったのですが「これは俺のキャロルだ」と言いたくなるような見た目でとても気に入っています。プラモデルは同じキットでも作る人が違うだけで、全然仕上がりが変わるの点が、本当に不思議で面白い趣味だなと思います。
1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。