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絶対に溶け出さない銀塗装で、あなたのプラモがかっこよく輝く!!塗料の組み合わせを楽しもう。

▲うわ~~暗くて何にも見えないよ~~!! え? 俺たちが暗いの!? なんで???

 今日は水性塗料とラッカー塗料のLOVEな組み合わせのお話です。模型塗料の中でも2大勢力として括られている水性とラッカー。どちらかしか使わないという人が大半だと思います。でもこの二つを併用すると、塗装ってさらに快適になるんです。今回はそんな塗料の組み合わせの中から、水性塗料の銀の下地に、ラッカー塗料の黒が最高に良いぜ!! ってお話をお届けします。

▲左が水性ホビーカラー。右がラッカー塗料の代表であるMr.カラーです。こちらを使って見ていきましょう!

 水性ホビーカラーの上からラッカー塗料を塗ると、水性塗料は溶け出してぐちゃぐちゃになってしまいます。しかしMr.カラーの上から水性ホビーカラーを塗ると、Mr.カラーは溶け出しません!! つまり最高の下地塗料として効果を発揮するのです!!! 下地が溶けだしてくると、上塗りも汚くなってしまいますからね。水性塗料のシタデルカラーのプライマーが、ラッカー塗料なのもそのためですね。
 塗料同士の愛称はまさにじゃんけん。上塗りできるものはこちらのGSIクレオスのサイトに詳しく書いてありますので参照してみてね。下地の色がとっても大事な銀塗装なんかは、「下地ラッカー+上塗り水性塗料」にすると簡単にきれいに決まりますよ!! 

▲ラッカー塗料の光沢黒や、ラッカーの黒サーフェイサーは、水性塗料をメインに使っている人でも1本持っておくとすごく便利。水性塗料を引き立てる最高の下地塗料になってくれます。乾燥も早いよ

 銀塗装は透けの無い輝きになるように、光沢の黒を吹きつけてから塗ることが多いです。ラッカー塗料だけの塗装でも、この方法はとられてきましたが、ラッカー塗料はラッカー塗料同士で溶かし合う性質もあるので、上塗りしすぎると下地の色が溶けてきて汚くなってしまうことがあります。今回の「ラッカー下地+水性塗料」なら、そのようなことはほとんど起こりません。もちろん完全乾燥させてから上塗りしてくださいね!

▲どうだい!! 明るくなっただろ!!! 水性ホビーカラーのシルバーを、ラッカーの光沢ブラックの上から吹きつけました! 下地が溶け出さないから、水性ホビーカラーのシルバーの性能がフルに発揮されます!!! 綺麗でしょ

 このように模型塗料にはそれぞれを補完できる能力があります。1種の塗料だけでも使い慣れていれば、ご自身のテクニックでカバーすることもできるかもしれません。ただ、マテリアルの特性を知っていれば、より快適に、ミスにおびえることなくどんどん塗っていくことができます。一つの塗料に縛られるのではなく、ラッカーも水性も、エナメルもどんどん合わせて使って見てください。細かい塗り分けのためのマスキングから解放されたり、めちゃくちゃ塗装が楽しく、快適になることが多くなりますよ。
 僕はお家の中ではラッカー塗料は使えない&使いたくないので、スプレーだけと決めて、庭でさっと吹いて楽しんでます。様々な種類の塗料を使って、プラモを楽しんでください。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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