これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、いっしょにイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」。パーツの切り出しや、接着などを行ってきて、だんだん飛行機模型ともじゃれあえてる感じになってきたと思います。そんな時に、ちょっと油断すると見落としそうなマークがあるんです。今回はその代表格「カッターマーク」と「ドリルマーク」をピックアップします。
■カッターマークのある箇所は丁寧にゲートを処理しよう!
トップ写真の中で、赤丸で囲ったのが「カッターマーク」。これは「この部分は切り落としてくださいね」というメッセージ。つまり、いらない場所です。
正直「こんなめんどくさい場所に、なんでゲートを配置しているの?」って思うはず。これはゲートをパーツの内側に配置することで、カットした痕を表に出さないための工夫なんです。胴体の目立つ場所とかにこのように配置されたゲートは、「アンダーゲート」と呼ばれて、カッターマークの代表格となっています。通常のゲートよりも、組んだ時にきれいに見えます。
■ドリルマークは「穴を開けよう」の合図
ドリルマークは穴を開けてくださいと言う指示。隣に0.8㎜と書いてあるのでは、このドリルの太さで穴を開けてくださいと言うこと。説明書の胴体の他に、翼のパーツにもあったりします。
最初から穴が開いていない主な理由は、飛行機模型はひとつの箱で様々なバリエーションを作ることができるように開発されているからなんです。あなたが選んだ仕様によっては、そのモデルにしか装備されていないパーツが搭乗したりします。それを接着するために穴を開けたりするんです。
カッターマークとドリルマークは、飛行機模型を組み立ての中でも重要なマークなので、見落とさないようにしてくださいね! それでは、またお会いしましょう~。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)