資料や写真を見てかっこいいな! と思ったマークがデカールにないと途方に暮れることがある。ちょっとあきらめたりもする……でも作ってみたい。それならやるっきゃない!!
タミヤの1/48飛燕のキットには有名な第244戦隊機のデカールが付属している。これは素晴らしいデカールなのだが、私が作りたいのは第105戦隊所属機。そうなるとマーキングが無いのだ。資料本とコピー機を駆使してやってみることにした。ドキドキの挑戦である。
塗装でマークを再現するには「筆を使って描く」か「マスキングを駆使してエアブラシ塗装」が思いつく。どちらが簡単かというより、描きたいマークの複雑さや曲線の多さによって変わってくると思うが、よりハードルが低いのはマスキング+エアブラシではなかろうか。特にマークが直線的ならば、簡単だとは言えないけれど、やってやれないことはない! 上の写真のように、資料を基にマスクシートを作って塗ってみたら、案外いい感じにできてしまった。塗装後にさっとウォッシングなどをしてあげるとさらに粗が目立たなくなる。
スケールモデルを作っていると、キット付属のデカールにはとてもお世話になる。大戦に参加した機体のキットについているデカールは考証もしっかりしているし、エースの愛機などチョイスも秀逸だ。デカールそれ自体の品質も良いものが多い。
しかし、デカールにないマークの機体を作ろうと思った途端に途方に暮れて手が止まってしまったなんてのはもったいない。「塗装でチャレンジしてみる」というのも一つの方法なのだ。お手軽ではないけれど、あえて手をかけるのもプラモデル製作の愉しみの一つ。あなたが思いを込めたマーキングが施されたプラモが目の前にある特別な体験をぜひ楽しんで欲しい。
仕事の合間に飛行機ばかり制作する1975年生まれのITコンサル。