プラスチック・パフェ/PLAMAX minimum factory みゆき

 「女の人のどこを見てるん?」
 フルーツパーラーで二人でパフェを食べている最中に彼女が私に言った。それに対して私はすぐに「骨格」と返した。彼女が怪訝な目でこちらを見るのでなんとか説明をし始める。「骨格を見ている」という話はそれこそ学生の頃からずっとしていて、何年か前に友達と話してようやく見つけたの「AKB48にいた小嶋陽菜も柏木由紀もいい骨格をしている」という話で、これは単純に体型の問題ではなく体型と骨格のバランスの問題……というか、こう書いていてもどう伝えたらいいのかわからないような好みの話だ。

 その女性は世代も近かったのでなんとかアイドルの話で理解を得えられたが、その後なぜか「ああ、顎のラインは特に見ているかな」とぽろっと言ってしまった。向こうが興味深そうにこちらを見るので、「アニメとか漫画のキャラクターがフィギュアになるときに顎の部分をどう整合性をとるのかを見ているから、多分、そういうことだと思う」と話すと彼女は面白そうに「私もこう見えてアニメ見るから少しわかるかも」と返してくれた。

 PLAMAXのみゆきの肌色のパーツを見たときに「ああ、骨格がいいな」とすぐに思った。そのせいでニッパーの刃を入れるのが惜しくてずっと作れなかった。先日、意を決して組み立て始めると健康的な身体にパシッとハマる衣装の精度もさることながら、ヘルメットを固定する顎の部分のストラップで、私が気になる「絵から立体に起こすときの顎の処理」をデザインで見事にクリアしていることに感心した。

 それに、脚の肉体的な凹凸の美しさと上着の袖の衣服が生み出すシワの対比でプラスチックの表現の多彩さを見せつけるような感じがする。出来上がった姿を見ると「ああ、やっぱりこのプラモデルは最高のプラモデルだ」と確信する。完成までストレスなし、可愛い上にかっこいい。プラスチックが厚くなったり薄くなったり、細くなったり太くなったりして、プラモデルとして再現される衣服の硬さと身体の柔らかさを存分に見せてくれる。
 彼女と骨格の話をしたのは末広町のフルール・デゥ・セゾン。季節限定のパフェは売り切れたらその年は終わりだけど、また来年には食べられる。みゆきの再生産、待ってます。

フルーフ・デゥ・セゾン
東京都千代田区外神田4-11-2
東京メトロ銀座線「末広町駅」1番出口より徒歩2分
JR「秋葉原駅」電気街口より徒歩7分

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。