僕が“自動車レース”に出会ったのは、小学生の頃のNASCARレースのTV中継。赤や青に彩られた車がサーキットを疾走する姿に魅入られたのが最初でした。
数年前からサルビノスJRモデルという模型メーカーが、1970-80年代の有名ドライバーやチームの歴代車をチョイスしたNASCARのプラモデルが次々と発売され、当時TVで見たレース車がプラモになっているという驚きと懐かしさで、つい買ってしまうわけです。
プラモは80年代に作られた製品に部品を追加したり、デカールを発色の良いシルクスクリーン印刷のデカールにすることで、鮮やかで派手なレース車の魅力を底上げ。さらにキットにはTV中継用のカメラも入っています。このパーツを見ることで、「このカメラで撮られた車内映像」や迫力あるレースにワクワクしながら、TVに噛り付いて見ていた当時の思い出でが蘇ります。
とはいえ元は80年代のプラモなので、最近のプラモとは違い「ここをすり合わせ」「あそこを瞬間接着剤で押さえ」とそれなりの手ごたえはあります。でも、落ち着いて接着剤や道具の選択をすればしっかりと形になってくれます。
NASCARといえば屋根のゼッケンNo.とボンネットいっぱいに貼られたスポンサーロゴが特徴です。キットのデカールは発色が鮮やかで、糊の塩梅が良くバシッと貼れて気持ちいいし、小さなロゴも適度にまとまっているのでサクサクッと全部貼れちゃうのがヨシ。さらに、GSIクレオスの缶スプレー「プレミアムトップコート」の光沢を使っているのですが、これがとても具合が良いです。缶スプレーをブワッと吹いてると白いモヤのようなものが表れて「ヤベッ吹きすぎた」って慌てるんですが、それが「最適量の合図」で、それをそのまま乾燥させるとツヤツヤの仕上がりになるという、ラッカー系の缶スプレーではありえないことが起こるので、ぜひ試して欲しいです。驚きますよ。
NASCARは車体にバーンと商品ロゴが貼ってあるのが売りだし、そうやって商品のロゴを横目に見ながら作っていたので、完成したらやっぱりプラモと商品を並べて撮りたくなります! 実際に並べてみると……それはもう、テンション爆上がりでビールの味が50倍増しに旨くなる!! 楽しかった模型製作を噛みしめて乾杯!!