次元の裂け目を斜めカットの木で生み出してみないか/壁から生えるプラモの台

 私の住まいから一番近いホームセンターは、なんと朝6時からやっている。というか、ホームセンターそのものがそういう業態なのだろうか。早起きしたのでそのまま向かって、完成品を飾る木を買いに行く。パック売りの安いものと単品売りのものがあるのだけど、単品売りの方が欠けやささくれがなく、角がしっかりと出ているので見た目にも緊張感があり美しい。適当にカゴに入れてお買い上げ。今日は斜めにカットされたものを買った。どう使うのかはこの段階では決めていなかったけど、置き方次第で変化をつけられそうだった。

 試しに飾り棚の隅っこに置いておく。忘れた頃にふと目に入るとめり込んでいるような錯覚を覚えて楽しい。生活に密着するような力がかなり高いというか、荒技のような感じで一角で存在感を放つ。これをさらにめちゃくちゃなところにめり込ませられないだろうか。

 めり込ませたい面を表にして、鉛筆で対角線を引く。そして、平行な線を何本か。対角線と交差する点にピンバイスで穴を開ける。

 そこにネオジム磁石を仕込む。それぞれ直径3mmのものがあるので大丈夫。仕込んだ後は乾燥の早いタミヤのクラフトボンドを塗って表面をガードする。磁石を仕込む前に、色をつけたほうがよさそう。シタデルカラーのシェイドや、ウェザリングマスターなどは意外と綺麗に木を染めてくれる。乾燥の際に熱を与えたりすると割れるので換気扇の下だとか、ベランダに置いて乾かす。思ったよりもうまくことが進んでいる。

 冷蔵庫に貼ると、バチンッと強烈な音ともに張り付くのでいけそう。というか既にこの状況が面白い。

 最近作ったマシーネンの完成品を台座に固定して出来上がり。1/35のマシーネンは部屋中を探検する可愛らしいロボットのような雰囲気なので、棚におとなしく飾るのと同じくらいこうして飾ると面白い。というか、生き物感がよく出るな……。

 プラモデルを作っているのに、気づいたらこういう木工に関しても「こうするにはどうしたらいいのか?」という計画と実現に向けての手段が浮かぶようになってきた。プラモを作りながら外側にじわりじわりと広がる工作の世界。そして、その世界でできることが増えれば「こんなプラモデルを作ろう」と思えるのでプラモデルの世界も広がる。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。