
アオシマ楽プラシリーズ初のホンダ車、NSX(NA1型)は発売されてすぐにシルバーで組んだんだけど、赤もまた非常に魅力的なのでリトラクタブルライトを閉じた状態で飾りたいぜ……と思い作ることにした。これまでなんども書いてきたけど、楽プラは思い立ったときにスッと作れて、しかも色違いを群で並べるとめちゃめちゃ魅力的なのでたくさん作るととても健康に良い。みんなもたくさん作ろう。
さて、楽プラNSXいちばんの問題は窓のシールである。細いピラーを再現するためにルーフまで一体になったクリアーパーツに黒いシールを貼っていくのだが、これがどうにも「シールでーす!」という質感なのと、四面隙間なく貼ろうとするとかなり難しい。というかちょっと隙間ができてしまうのは避けられないように思う。ので、塗装でピラーを再現したい。しかし窓のマスキングシートはダルい。ダルいのでシールの使わない部分をマスキングに流用しようというのがこの記事の趣旨である。

まず幅40mmくらいのマスキングテープを用意しよう。適当な長さに切ったマスキングテープをカッターマットの上に貼り、さらにその上にピラーのシールの内側の部分(本来は捨てるところ)を貼る。幅40mmくらいのマスキングテープは大面積を一瞬でマスクするのにめちゃくちゃ便利なのと、ホームセンターに行くと何本かセットになったのが信じられないくらい安い値段で売られているので引き出しに転がしておくとアドである。

楽プラのホイルシールは案外厚みがあり、アートナイフの刃を新鮮なものに取り替えておけばシールのフチに沿ってマスキングテープをカットするのも簡単だ。このとき滑らかなカーブで切れるようにカッターマットごとぐるぐる回しながら切るのがおすすめである。机に巨大なカッターマットを敷いている人はこの芸当が出来ないので、ぐるぐる回して使える小さいカッターマットを用意するのが非常に重要。
フロント、リア、左右のサイドの窓をカットしたテープでマスキングし、ルーフの黒いパーツをハメた状態がこちら。窓のクリアーパーツに彫刻された段差をよーく見ながらビチっと貼り込もう。フチが浮いていると塗料がテープとパーツの隙間に侵入して悲惨なことになるので、裏側から浮きがないかどうか確かめながら綿棒でギチギチに押さえつけておく。

フロントガラスの上部はシールを二重に貼る部分があり、シールの不要部分が上辺からはみ出すことになる。ここはクリアーパーツの段差に沿ってカッターの刃を慎重にすべらせて窓枠のラインとマスキングのラインを一致させるべし。ここがいちばん緊張するけど、力を入れずにそーっと作業すれば大丈夫!自信がない人はここだけハチマキの黒シールに頼るのも手ではある。

ツヤありの黒を最初はふんわり乗せ、4回くらいに分けて徐々にしっかり乗るように吹き付けていき、全体に透け感がなくなるところまで発色させたら乾燥時間を少し取る。先のよく尖ったピンセットでマスキングシートを剥がすと……お見事、ガラスの部分を残してピラーとルーフがめでたく黒に塗装された。偉そうに言っているが、うまくいくかどうかはぶっつけ本番、内心ドキドキではあった。半ツヤのところを作りたい人はマスキングを2段階にすればよろし。

ボディとクリアーパーツを合体させてはい完成。シールの手軽さもいいけど、塗り肌でバシッと決まったピラーのシャープさも捨てがたい。何よりシールだとゴワゴワしてディテールがイマイチになってしまうワイパーも立体的に見えるのがよろしいね。こんなに簡単に窓マスクが作れてしまうのは、アオシマの楽プラシリーズにおける「付属シールのカットラインが信じられないくらいパーツ形状にジャストフィットする」という美点があるからこそ。みんなも楽プラシリーズの仕上がりをひとつ上に引き上げたかったら、シールの不要部分でマスクを作ったワンポイント塗装を取り入れよう。そんじゃまた。