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燃えるフォッケウルフが俺のハートに火をつけた! 「タミヤ 1/48 フォッケウルフ Fw190 D-9」。

▲D-9(ディーナイン)という響きがあまりにカッコ良すぎる、第二次世界大戦末期に登場した「ドーラ」と呼ばれたドイツ空軍の傑作戦闘機

nippperに寄稿されたkanayamaさんのスピットファイアの記事を読んで、俺も1/48スケールの飛行機模型を作りたくなりました。最近は1/72スケールをよく作っていたので、少し大きめの1/48スケールの塊感も味わいたいな〜って。気分も完全にスピットファイアでした。そこで家にあるエアフィックスのスピットファイアの箱を手に取ると……。

▲あ…俺の好きなD-9がやられている〜〜〜。相手はグリフォンエンジンを搭載した強いスピットファイア。その強さを誇示するためのD-9撃墜シーンなのね

手に取ったエアフィックスのプラモは、スピットファイアを傑作機へと伸し上げたマーリンエンジンの後継であるグリフォンエンジンを搭載したタイプの「1/48 スーパーマリーン スピットファイア FR Mk.XIV」。このキット、完全新規でめちゃくちゃかっこいいんです。

遂に作る時がきたか!となるかと思いきや、パッケージイラストの端に火を噴き上げる「ドイツ フォッケウルフ Fw190 D-9」が……グリフォンスピットとD-9の戦いなんて熱すぎやろ! 俺も火を噴き上げてしまいマッハでフォッケウルフをポチりました。

最も手に入れやすいのならタミヤのD-9です。1/48スケールではFw190自体、初めて作ります。ドキドキだ〜〜〜!!! やべ〜〜〜。ドイツの兵器はスケールモデルの鉄板ネタかもしれませんが、俺にはまだまだ作ったことがないものがたくさんあります。これからも楽しみがたくさんある! その楽しみをどんどん共有していきたいですね〜。

▲1/48スケールでこのシンプルな構成。これは……いけるぞ!!!

今の高解像度でエッチングパーツも入っていて至れり尽くせりみたいなプラモが悪いことはけっしてないのですが、圧がすごいな〜と感じることもあります。

でもこのタミヤのD-9は箱を開けた瞬間に「これは形にできそうだ!」って思えるシンプルなパーツ構成。そして各パーツ、バリもなくピシッとした美しさ。スタンダードなプラモデルのお手本のようなものを手にした気分になり、心が昂まります。

▲D-9より先に発売されたFw190 A-8にも入っているビートアニキ。ちょっと斜めに構えて首を傾げているポーズと表情がまさに殿です
▲コクピットパネルのディテールも綺麗。1/48スケールはこのような細部ディテールがパキッとしているものが多いので、スペシャルなモデルを作っている感じが味わえます
▲原寸の塗装図が付属。うれしいですね〜
▲キャノピーは2種。奥が通常キャノピーで、手前が「ガーラント・ハウべ」と言ってより視界を向上させたものです
▲バスタブのようなコクピットにパネルと椅子、操縦桿をセットすれば完成。殿はお好みでどうぞ
▲殿の収まりの良さ!
▲すごいのが胴体。内部にキャノピー開閉ハンドル1パーツだけ接着すれば、胴体を貼り合わせることができます。いきなりD-9の胴体が爆誕してしまいます
▲コクピットはお腹から入れる方式!

飛行機模型はコクピットを先に作ってから、そのコクピットを胴体の左右で貼り合わせて固定することが多いので、コクピットから作ることを要求されたりします。でもこのタミヤのD-9は、コクピットをお腹から入れる方式なので、胴体を作ってからコクピットを入れることが可能です。ですので、あなたの好きな順番で製作して問題なしです。

▲コクピット下の空間と、主翼パーツが合体して飛行機の形になります

さらにこのプラモの良いところは、合わせ目が出そうなところを別パーツ化して合わせ目がでないようにしたり(機首の機銃カバーパーツがそれ)、塗装した後に組むと色分けが楽にできるようになっていたりと、組み立て&塗装どちらにも配慮されています。

▲胴体の他のパーツ、実は接着していません。ほぼ嵌合で仮組みできました。とはいえ振るとパーツは飛びます。この状態から〜
▲こうやってパーツをばらばらにできます。細かな塗り分けとかを大体のパーツを形にした状態でできるので、飛行機模型によくある組み立て→塗装→組み立てという反復横跳びのような行為も少なめで済みます

最近ドイツの飛行機、特に1/48スケールからはご無沙汰していたのですが、やっぱドイツはすげ〜(語彙力)。特にこのD-9という飛行機は大戦末期の劣勢の中に登場し、連合軍の新鋭機に勝るとも劣らない戦いぶりを見せた戦闘機です。そういうのって燃えますよね。グリフォンスピットに勝ちたい……! 盛り上がってきたので塗るぞ!!!

▲あなたを初めて見た時の震えは今でも忘れない。超カッコよかったよ(国立アメリカ空軍博物館)
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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