

スーパーマイペースでフミテシがお届けしているタミヤIV号戦車G型製作連載。
遂に戦車模型の醍醐味、ウェザリングに突入です。この後小物とかフィギュアとか考えるといつ完成するんだ? 大丈夫! やってやるぜ。今回は塗料などが剥がれたり、擦ったりした傷を表現する「チッピング」です。チッピングには大きく分けて「2種」あります。
1/実際に塗料を剥がして、下地色を露出させる方法
2/筆やペンで傷を描いて表現する方法
こちらの2種ですが、どちらかをやるのではなく「どちらもやる」とかっこよくなります。そしてポイントがやる順番です。「1」の塗料を剥がすチッピングはウェザリングの一番最初がおすすめです。「2」の描くチッピングはお好きなタイミングで良いと思います(俺はフィルタリング後に描くことが多いです)。そしてこのポリポリと塗料を剥がすポリポリチッピングをやりたくて、水性塗料をメインに使う俺ですが、下地を水性サーフェイサーではなく「ラッカー」のタミヤオキサイドレッドサーフェイサーを使用しているのです。その理由は……。

ラッカー塗料の上にタミヤアクリルを塗ることで、下地のラッカーオキサイドレッドとタミヤアクリルはほとんど溶着しません(厳密に言えば少しは溶けて合体しているかもしれません)。エアブラシによる下地ラッカー+上塗りラッカーだとどちらも薄い塗膜が溶着し合い、塗料を剥がそうとすると一気に成型色とご対面という確率が多くなります。上手いコントロールができる人ならサクサクできるのでしょうが、僕はゴリゴリやってしまいました。筆塗りののような厚塗りだとラッカー+ラッカーはOKで、マシーネンを作っている時などはよくやっていました。僕がタミヤのファインサーフェイサーを使用しているのはこのためです(GSIクレオスのでも良いですが、タミヤの方が僕は好き)。

実際に塗料が剥がれそうな場所を削ります。イメージがわかない時こそアーマーモデリングなどの作例を見てください。作例を作った人たちも考えて傷をつけています。そういうのをトレースしてみるのはとても良いことです。その上で、イメージができたら自分なりの一手を施してみるとさらに模型が楽しくなると思います。デザインナイフや彫刻刀を使っています。


こうやってポリポリチッピングが完了。一気に戦場でいい感じになってきた感が出ましたね〜。ここで、一旦塗料をコーティングしてこれ以上剥がれないようにしておきましょう。使用するのは水性プレミアムトップコートの光沢です。光沢を使用する理由は、デカールのシルバリングを防ぐ他に、この水性プレミアムトップコートの光沢を使ったことがある人なら分かると思うのですが、引っ掻いても塗料が剥がれないくらい塗膜が固く強くなります。後のウェザリングの工程にも安心なのです。




ポリポリチッピングの良いところは、塗面にも凹凸ができて情報量がより増すことです。そして、なぜ1番最初にやるかと言いますと、「傷をより車両に馴染ませるため」です。もしウェザリングまでして彩度が落ちた状態で塗料を各所で剥がしてください。綺麗なオキサイドレッドが露出しまくって悪目立ちしてしまいます(汚ない状態で最近剥がれた場所として数カ所剥がすのはOKだと思います)。最初に剥がすことでフィルタリングや、ウェザリングなどが剥がれて露出したオキサイドレッドの上にもかかることで、オキサイドレッドの彩度も落ちて馴染んでいきます。そして歴戦のかっこいい雰囲気になります。ウェザリング塗装の初手にして最高に楽しいポリポリチッピング。本当にかっこよさが激烈アップしますのでぜひ楽しんでください。それでは〜