模型製作において誰しも苦手な工程があると思うが、私はドライブラシが苦手だ。
ちなみにドライブラシとはエナメル塗料等を筆に含ませ、それをカサカサになるまでティッシュ等で拭き取り、それをエッジを強調させたい部分に塗料をこすりつけることでパーツの立体感を強調する技法である。
ぎにぇぇぇぇ!刻印以外にも塗料がついてしまった。カサカサ感がまだ足りなかったようだ……しかし、カサカサにしすぎると今度は色がまぁ乗らない。この塩梅が上手くいくことが、なかなか無いのだが、世間のモデラー諸兄の皆様はいかがであろうか? そうですか。
というわけで、私がドライブラシの代替として使っているのがこの水彩色鉛筆。一般的な色鉛筆より芯は柔らかめで粘り気のある描き心地なので、パーツへ描き込んだ際にいい感じに色が乗ります。ちなみに写真はセットですが大きめの画材屋さんならバラ売りもしてると思うので、好きな色を一本単位で購入もできる(ハズ)。
コレをエッジを強調したい所に優しくこすりつけると、ドライブラシと同じような効果が得られる。また、ドライブラシのような塗料の拭き取りの過不足が発生しないので、何度やっても同じ様なニュアンスになる安定感が実に使いやすい!
ちなみに水彩色鉛筆なので、水を含ませた筆でなでてボカすことも可能。また、ミスったとしても水を含ませた綿棒やティッシュで跡形もなく拭き取れるのもナイス。逆に指でこするとすぐ剥がれてしまうので、描き終えたらクリア塗料をスプレーやエアブラシ等でコーティングしてやると定着します。
高校くらいの時に「イラストレーターになりたい!」と買ったが、使いこなせなかったこのアイテム。20年以上の時を経て再び日の目を見ようとは……。それなりにお高い画材なので、いやー役立って良かった。
ちなみに現在イラストレーターにはなってない訳だが、未だに絵を描くのは好きなので、現時点ではタブレットが欲しい。よしんば使いこなせなかったとしてもまた20数年後に何かに使えるだろうか……使えるんじゃないかな……どうかな。
1981年生まれのプラモエンジョイ勢。本業はゲームとかつくる人。