叩いて擦って出来上がり!今日も楽しい筆塗り体験!!/続・ドライブラシの魔法

▲ちょっと大きな車両もドライブラシの応用で楽しく筆塗りできるよ

 ポンポン、ツンツン、カサカサ。これを知ると筆塗りのミスターになれます。セコムしてますか? 特別な技法なんていりません。下のリンクの記事でご紹介したドライブラシのテクを知れば誰でも楽しめる「続ドライブラシの魔法」。理詰めじゃなくて、感覚で「なんだかいい感じじゃん」と思えるものが塗れますよ!

▲この記事読んでドライブラシを試したら、ぜひ今回の方法をやってみてね
▲ドライブラシ専用筆と3本揃えれば瓶生でいい感じのグラデーションを表現できる水性ホビーカラーのジャーマングレー3銃士をピックアップ
▲今回使うジャーマングレーの詳細はこちらをどうぞ

 模型筆の中には「ドライブラシ専用」のものが多数発売されています。それだけメジャーな技法であり、お手軽にかっこいい塗装ができるということ。そのような筆の中でも「アーミーぺインター マスタークラスドライブラシ」はマジで最強です。天然の山羊毛を採用した耐久性の高い柔らかなブラシで、ドライブラシで自然なグラデーション表現を手軽に楽しむことができます。大・中・小の3本セット。

 今回はこの筆を使用していきます。ドライブラシ用筆は、筆をカサカサとエッジを擦るように使うだけでなく、「ポンポン」と叩くように使用しても良い感じに色を塗ることができます。特に今回のポイントは「ポンポン」。さぁ、新たな筆塗りの扉をポンポンしちゃいましょう!

▲筆が入りにくい足回りや主砲周辺を黒のスプレーで塗りつぶし、車体は缶スプレーのオキサイドレッドを下地に塗ったよ。オキサイドレッドは基本色の下に錆止め塗料として塗られる色です

筆が入り難いところと、下地色をまずは缶スプレーでサッと吹きます。オキサイドレッドの下地に基本色を塗ると、黒系とはまた違った陰影と、錆び止め塗料が露出してきた感じなどを表現できます。ぜひ試してみてください。

▲ジャーマングレーは513、514、515の順に塗っていきますよ
▲初手! 513のジャーマングレー。

 初手の513は筆を塗料に含ませたら、筆先の余分な塗料を少しペーパータオルに染み込ませる程度にします。この状態でポンポンと叩くように塗って、一気に塗り上げます。

▲ポンポン叩くのよ!
▲できた! 叩くことでランダムな塗面となりエアブラシや缶スプレー塗装の均一さとはまた違った雰囲気が出ます。また513のジャーマングレーはとても黒に近いのが分かりますね
▲お次は514のジャーマングレー!

 2番手に塗るのは514のジャーマングレー。筆に染み込ませた塗料をカサカサになる手前の状態くらいに調節しましょう。これで最初に塗った513のジャーマングレーをドバッと塗りつぶすような状況は回避できます。

▲さぁ、お次もポンポンポンポン! このジャーマングレーが本体のメインカラーになって、513のジャーマングレーは影色的な役割になります
▲ちょっと青みのあるジャーマングレーがいい感じ!
▲3番手の515ジャーマングレーはまさに「ドライブラシ」。筆先がカサカサになるまでペーパータオルで拭おう!
▲装甲板の明るくしたいところをポンポン叩いたり
▲エッジ部分をカサカサと擦ってもよし!
▲最も明るいジャーマングレーの515によりハイライトが強調されました
▲ポンポン叩いて塗ったり、エッジをドライブラシしたりして良い雰囲気に仕上げることができました

 ドライブラシという技法の中には「筆の中の塗料の量」をコントロールするという行為があります。実はこれを感覚的に身につけると、筆塗りによる表現の幅がとても広がります。すべてがカサカサ状態だけで塗るのがドライブラシではないとも言えます。決して難しいことではなく、一気に塗りたい色は少し多めに塗料を含ませてポンポン叩きまくったりすれば良いですし、ハイライトやグラデーションを表現したい場合は、筆の中の塗料を少なめにしてポンポン叩いたり、カサカサと筆先で擦ったりすれば良いだけです。とにかく筆を動かしていると「なんだかカッコよくなってきたぞ」となるのが「ドライブラシの魔法」。ぜひあなたもこの魔法の虜になってみてください。

<a href="/author/fumiteshi/">フミテシ</a>
フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。