タミヤの戦車プラモに潜む製作ヒントの種/アフリカと俺 2021 「タミヤ ドイツIV号戦車G型初期生産車

▲あ〜〜、紐ぐるぐるするのめんどいな〜〜〜

 この夏絶対に熱くなれるタミヤミリタリーミニチュアシリーズの最新作「ドイツ軍 IV号戦車G型 初期生産車」をフミテシが勝手気ままに楽しんでいく短期連載。どんなに良いプラモにも「う、ちょっとめんどいな」て思うところが出てくるもの。実は僕、タミヤMMに入っている紐がちょっと苦手。戦車模型を作り始めた頃は、紐をカットした先が縮れまくったり、プラパーツとうまく接着できなかったりと色々失敗しました。そのせいか、いつも後回しにしています。でもやらなきゃいけない時がある。しかもこのキットは「ぐるぐるにまいて、エナメル線でまとめる」ときたもんだ! たけしの挑戦状か!? とぶつぶつ言いながら説明書を見て……ちょっと休憩しよう〜ってなりました。

▲紐はいつも使っているタミヤのプラ用接着剤でくっつきます。最近はタミヤの白い蓋の接着剤で止めて、その後速乾流し込みを流すと言う2段仕込みで接着してます
▲休憩にはこれよこれ。バックグランドインフォメーション

 最近のタミヤMMのキットには車両解説とカラーレシピが一体になった冊子が封入されます(組み立て説明書内にまとめられているタイプもあります)。これを休憩がてらに読むと、車両のことをより深く知ることができて良いこと尽くし。そしてこの冊子には製作のヒントと、これからさらに戦車模型が楽しめるようになるノウハウを得る行動が取れるようになる種が植えられています。タミヤからのプレゼントを受け取りにいきましょう。

▲あ〜かっこいいね。こんなボロボロになるんだね〜。足に草噛んじゃってるし、予備転輪そんなとこに置くの? パッケージと全然違うじゃん
▲あれ〜〜〜! 説明書では綺麗に紐まとめているのに、この冊子の写真はすげー適当! しかも間にジェリカンはめてるし!!

いや〜、別に綺麗にまとめなくていいんじゃん。「こんな様子もあったんだし」。あなたの種が芽吹いた瞬間です。これこそ戦車模型をさらに楽しめるヒント、「資料を見る」ができた証拠です。おめでとうございます。もうあなたには新たな発想が頭に入りました!! 「資料を見る」と言う中には正確な数値などを追いかけるちょっと難しいものもありますが、こうやって「写真にあった姿をストックする」という比較的優しいものもあります。「俺が作っている戦車の写真でこんなもの載せてるのいたな〜」と思ったら、心置きなく載せられますよね。そう言うことができるようになるヒントがこうやってタミヤから提供されているんです。

▲でも綺麗に結んだよ。IV号戦車はたくさん作るだろうから、今度作るやつでやってみよう

僕は大学時代に幕末〜明治初期の写真を研究していました(写真の撮り方ではなくどのようなものが写され、それらは誰がどのように加工し販売し、日本で産業になったのかということ)。誰がどこで撮影したのかを特定する為に、壁のシミや縁側の柱の傷、椅子のデザイン、スタジオで使用された小物などそれらを頭の中に叩き込んでいきます。戦車模型を始めた時、「あ、これ大学の勉強と同じだ。おもしれぇ〜!」ってなり戦車模型の世界にのめり込みました。逆に数値的のものを追いかけるのは苦手なので、そうなのか〜って感じです。資料といってもいろんな種類のものがありますが、こんな風に作ってもいいのね〜というヒントを掴む感じで「写真」を見てみてください。写真を見る気持ちが軽くなり、あなたの模型も豊かになると思います。

▲冊子内には欧文フォーマットのページがあるのですが、このレイアウトのバランスとかとても好きでよく参考にしています
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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。