水性の下地塗料を筆で塗る/アクリジョンなら ベースカラーだ!

 水性アクリル塗料はラッカー系と違い、表面を溶かして定着するのではないため、プラ地肌に塗る第1層目は塗料を薄めすぎると弾かれてしまいます。そこから慌てて濃いめの塗料を重ね、乾きが遅くなっているところを触ってしまい指紋がついてしまうことも。また、乾ききっていないところにさらに重ね塗りをしてモールドが埋まったり……なんて失敗も重ねてきました。

 海外勢では人気のあるファレホやシタデルといったエマルジョン系の水性塗料はプラスチックに弾かれにくいような感じがしますが、うまく薄塗りできても「ちょっと爪が当たっただけで塗膜がはがれる」という弱点は他の水性アクリル塗料と同じように思えます。

 模型製作に復帰後すぐにシタデルカラーを知り、それ以来シタデルのペイントガイド動画も見るように……。すると、どうも最初のお約束である「ケイオス・ブラック」なる下塗りのスプレーがプラ表面への食いつきを良くするキモのようだと気づきました。このスプレー、強めの有機溶剤が入っているようで匂いがきついらしく、「接着剤以外は可能な限り無臭での模型製作」からは逆行してしまうなぁ、と導入に踏み切れずにいました。

 2020年秋、GSIクレオスから「アクリジョン ベースカラー」なるシリーズが発売されたのを知り、今年からベースグレーとベースホワイトの2色を各種水性アクリル塗料のプライマーとして導入してみました。まだまだ練習中、試行錯誤中ですが、上塗りの塗料が滑らず定着し、結果として塗膜を薄くできているような気がします。

 下塗りスキルを確かなものにすべく取り出したのは、ハセガワ1/72 F-104 スターファイター。こういう時にいつでも入手できる定番品は助かります(なので、今回は安心して発売当時に入手した古い方を開封しました)。

 エアインテイクと胴体のつなぎ目にごくわずかな隙間ができる以外はパチピタ。とても30年前の設計には思えません。その隙間はファレホの水性パテで埋めておきました、適当に盛って、水に漬けた綿棒で隙間に寄せて寄せて、押し込む、の簡単作業、これもプラを溶かさないうえに、乾燥後もアルコールで完全除去できるから、はみ出ても、スジボリが埋まっても安心。

▲繊細なスジボリが埋まらないように薄く……ヨシ!

 胴体はベースグレー、主翼と水平尾翼はベースホワイトで下塗り。胴体は輪切り方向に、主翼と水平尾翼は前後方向に、そして垂直尾翼はタテヨコに筆を走らせるのが最近のホル塩的筆運びスタイルです。

 他キットから派遣されたパイロットもベースグレーで下塗りして、ヘルメットを塗った勢いで白をドライブラシ、その上から薄めたオレンジでフライトスーツを染めるように塗って、緑系のシタデルシェイドをかけておきました。さて、ここからどうなるかは、次の記事でまた。

<meta charset="utf-8">ホル塩(ほるしお)
ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代です。
以前は雑食でしたが、3年前に制作活動復帰後、1/72の第二次大戦以降、ステルス以前の航空機を作っています。
リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでも十分幸せです。