ネームバッジは「クリムゾンマニア」/プラモのレビュー欄に潜むカリスマ店員の声を聴く。

「これが売れるんだよなぁ」と、主に色落ちを楽しむタイプのジーンズを扱ってるブランドの友人が僕に話してくれたことがあります。

 「これ」とは自分が実際に長い間穿いたジーンズ。それを見てお客さんは、新品の濃い藍色のジーンズの経年変化に想いを馳せるようです。かくいう私も店員時代は綺麗に磨いた革靴を履いていて、お客さんに「履き込むとこうなるんですね」なんて言われるとニコッと笑いながら「お手入れしながら履くと良いですよ」なんて話したりしてました。「売る/売らない」「買う/買わされた」というわけではなく、選択肢のひとつを提示してお客さまに可能性を見せる、楽しい仕事です。

 プラモ界に潜む、ネームバッジに「クリムゾンマニア」と書かれた男。彼は「買い手に可能性を見せる腕前」の持ち主です。RODENの1/72モデルに特化し、具体的な組み立ての説明や難所を具体的に話し、それでも「RODENは素晴らしい!」という姿に「私も作ってみよう」なんて思いますし、「そこがポイントか!」なんて思えばプラモデル作りで悩んだときにも安心して作れそう。

 プラモデルにはキットと説明書が入っていますが、それに加えて必要なのはクリムゾンマニアのような「ここは難しいよ」とか「でも楽しい」みたいな話なのだろうと思います。組んだ人にしかわからないこと、沢山ありますよね。箱を開けて「まじ?」って思うこと、作ってて「うわぁー」と心折れそうになること。そして、それを見て「なるほど」と思うこと。参考にして作るのも楽しいし、そうしなくても「作ってみよう」と背中を押される感覚も気持ちがいい。

 nippperだって、「可能性を見せて、背中を押す」存在だと思います。履き込んだジーンズや革靴を見てもらって感心してもらう場というか。だからクリムゾンマニアの話を聞いて「よーし俺も!」なんて思う方は(私も楽しくやってますので)いっしょにやっていきましょう。

 あ、肝心クリムゾンマニアの話をどこで聞けるのかですが、Amazonにいます。RODENの1/72の複葉機を検索するか(記事中に貼られたリンクを見てもらえると)、写真付きのレビューがまさに「カリスマ店員」といったところなので、必見です。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。