

「紙だけでも巻いときましょか?」レジ袋を断ると、店主はプラモデルを1枚の紙で包んでくれた。ラッピングなんて何年ぶりだろう……なんだか照れくさい。
レジ袋やダンボール箱から「裸のプラモデル」を取りだす。あなたは、そんな自分が当たり前になっていませんか?だったら、一度だけでかまいません。勇気をだして「ラッピングお願いできますか?」と聞いてください。
テキパキと包まれてゆくプラモデル。自分で選んだキットなのだから、中身は当然しっている。ずっと欲しかったアレだ。そう、わかっているのに……ワクワクが止まらない。たった1枚の紙が、僕のプラモデルをより特別なモノにしてくれたのだ。

模型店をでて、プラモデルを自転車のカゴへ。揺れるたびにカタカタと音が鳴り、停まるたびにラッピングが目に入る。そのたびに、プレゼントを貰った子どものような笑顔になってしまう。
誕生日でもクリスマスでもない、何気なく模型店に立ちよった、なんでもない1日。だけど、たった1枚の紙が特別な1日にしてくれた。

山のように積まれたプラモデルの中から、欲しかったキットを手に取る。
その偶然の出会いは、きっと特別な出会いだ。1枚の紙で包まれるまで、当たり前のことを忘れていた気がする。あれでもない、これでもない、それでもない……欲しかったアレとの出会い。たまには祝ってみてもいいのでは?

だからこそ、あなたにも伝えたい。一度だけでかまいません。勇気をだして「ラッピングお願いできますか?」と聞いてください。「購入する」そして「帰宅する」。2つの時間が魔法の紙で、今よりもっと楽しくなれば、プラモデルはもっともっと楽しくなるのだから。