
素材本来の味を楽しめるのもプラモの醍醐味。飛行機模型も刺身で味わうと光沢感あるプラの反射がまるで脂の乗ったトロの煌めきのようでもあり、時にはエアフィックスのように筆塗り塗料が食いつきやすいように表面がうっすらザラッとしていたりと刺身ならではの表情を楽しむことができます。
でも僕は焼いたものも煮たものも食べたい。なので、いつも味変できるように飛行機模型でやっていることがあります。それがこれです。

キャノピーを接着しないだけ。これをするだけで、後は戦車模型のようにほとんど組んだ状態で塗装を楽しめます。コクピットってなんとなく色が塗ってあるだけでもOKだと思います。コクピットをアピールポイントにするならもちろん組む前に塗ったほうがいいですよ。でも気軽に塗りたいな〜なんて時は組んだ状態から塗って良いと思います。

スピナーは飛行機模型の「カマ」。これが外せるキットはさらに塗りやすいです。タミヤのキットはポリキャップ接続になっているものが多く、きれいにカマを食せます。あなた好みのカマ焼を食せます。そして最後はもちろんあの必殺技、みなさんご唱和ください。


塗料をつけた筆をコクピットに向かって急降下! これがプラモ天空×字拳。僕の尊敬するプラモアニキ達も「コクピットはね、筆を突っ込んでグルンですよ」とニコニコして教えてくれたんですが、やってみるまで踏ん切りがつきませんでした。でもこれがいけるんです。

ベロベロです。いいんです! これでコクピットに色が乗ってますので、後は全体を塗ってキャノピーをかぶせてしまえばほとんど分かりません。
飛行機に限らず戦車や艦船模型でも「あのパーツを接着しない、取り付けないでおこう」という見極めにより形状を楽しんだ後に、味変(塗装)も楽しめるというポイントがあります。飛行機模型はそれが「キャノピー」というとっても分かりやすい場所であるというのが良いですね。まずは好きな飛行機を買ってきて「キャノピー」は接着せずにバーっと組んじゃってください! その刺身の味を堪能したら、煮るなり焼くなり楽しめます。プラモって小さいけどまるで「魚1本」を買ってきたかのような楽しみができますよね。さぁ、今日もあなたの目利きが光る時!