プラモデル界のシャウエッセン!? 護衛艦「あぶくま/じんつう」をパリッと味わう。

 シャウエッセン、美味しいですよね。

 シャウエッセンに限らず、ウインナーは2袋でワンセットになったパッケージで売られているのをよく見ます。これは「一度に食べ切れる量を小分けにすることで鮮度を保つため」であるとか、「売り場でボリューミーな見た目になることで目立ち、手に取られやすくするため」であるとか、「ウインナーが寂しくないように」であるとか、いろいろな理由があるようです。

 プラモデル売り場を見ていると、ハセガワの「護衛艦あぶくま・じんつう」が目に入りました。パッケージに「あぶくまとじんつうの2艦が入っています」とあり、2隻がワンセットになっています。ふと「シャウエッセンみたいだな~」と思ったので、ついつい買ってしまいました。小ぶりな護衛艦なので2隻がワンセットで売られているのだと思いますが、詳しい理由は分かりません。とりあえず販売戦略に乗っかりましょう。ついでにシャウエッセンも買いました。

 ▲同じハセガワのイージス艦「みょうこう」と比べてひと回り小さな船体。ちなみに定価は「みょうこう」一隻より安いです。
▲船体は艦橋はスパッと垂直に切り立った箱型で、現在のステルス性能を考慮した護衛艦のデザインと比べると武骨でシンプルなカッコよさを感じます。
▲Gランナーは1隻に2枚使うので4枚も入っています。
▲デカールも選択式ではなく両方使えます。お得!

 同じ形の船を2隻作るので、せっかくなので1隻はゲート処理や合わせ目のヤスリがけなどを極力省いたスピード仕上げ、1隻は丁寧に組み立てるじっくり仕上げ、と作り方を変えてみました。ところが、意外にも組み立てにかかる時間はどちらも2~3時間程度と、そんなに変わりませんでした。


 板状のパーツを箱型に組む工程が多いので、スピード仕上げの方はパーツの合いや隙間にどうしてもストレスを感じてしまい、むしろていねいに仕上げたほうが組み立てにストレスもなく、楽しく組めるので体感時間は短かったというのが本当のところ。シャウエッセンも投げやりな気持ちで適当に焼いたりボイルしたりすると皮が破れ肉汁が逃げたりしますが、丁寧に調理すると楽しいし、美味しいものです。

 組み立てが終わり、2隻の護衛艦が出現しました。せっかくなので塗装も変えてみました。まずは説明書通りに「あぶくま」として塗装し、もう1隻は以前にも紹介した金属模型風の塗装をしました。2隻を並べると、現役の姿と進水時の記念品のようで趣があります。

 「売り方がシャウエッセンみたいだなと思った」というだけで買ってみた護衛艦あぶくま・じんつうのプラモデルでしたが、そのまま作ってもよし、2隻の作り分けや塗り分けを頼んでもよし、と素敵なキットでした。一緒に買って冷蔵庫に仕舞っているシャウエッセンもボイルしようか焼こうか、そのまま食べようか粒マスタード買ってこようか、と考えるだけでもワクワクします。

 ウインナーもプラモデルも、希望と可能性と肉汁に満ちています。

C重油
C重油

1991年生まれ。山口県の小さな漁港出身。大きな港に就職し大きな船を見ているうちに船の模型が作りたくなり、フルスクラッチも始めた普通の会社員。