「ダグラム アップデートver.」の真実に迫る! 放送40周年を迎える「太陽の牙ダグラム」の世界へ飛び込め!!

 マックスファクトリー初のプラキットとして登場した「ダグラム」がアップデートされて帰ってきました。最近ではランナーを足してキットをアップデート、というのはキャラクターやスケールモデルでも結構あります。最近のゲームがパッチを当ててより面白くなるように、プラモデルでも進化をしてより良い内容にできる、というわけです。ということで中身を見ていき……もうパッケージからして最高。アイアンフット部隊が加わった劇中後半の感じですね。テンション上がります! 行くぞ北極ポート! 真実は見えるか!

▲鳥取倉吉工場産! 原型師の面々も凄腕ばかり

 箱にはまだまだ注目ポイントがあります。鳥取工場生産ロゴですね。ダグラムは対空武装強化型ザック装着タイプからこの工場に生産を移していて、結果組みやすさが向上しています。

▲新規パーツの目印はこの「アップデートver.」のタグです!

 何が変わったかといえば、頭部、太ももを中心とした白色のランナー、そしてクリアーパーツです。アップデートパーツのランナータブにはしっかりアップデートVer.の刻印があります。

▲窓枠の形状を一新!

 おそらく最大のアップデート部分がこのクリアーパーツです。以前のパーツは正面の枠が正方形でしたが、台形になりました。ここはいわばダグラムにとっての顔なので、ここが変わるということは大きく印象が変わることになります。以前の正方形というのは兵器としてのリアルさを追求した感じで、今回の台形は絵的な印象を追求した感じですね。ダグラムの立体物としても台形のほうが多い印象です。キャノピー枠に塗装がしてあるのは以前から採用されていたサービスです。

▲マッシブにカッコよくなった太もも! 分割も変更だ
▲この新規のヒザ関節パーツで、よりヒザがグッと入るようになりました

 他に大きなアップデートは太ももです。分割が前後に変わるのと同時に、よりぷっくりした形状に改められ、そして関節がよりしっかり膝にグッと入るようになっています。以前のだとちょっと弾かれるような感覚がありましたね。また同じランナーだった関係からか、リニアカノンが一回り太くなりました。迫力アップのためのランナーですね。

▲リニアカノンは太く長くアップデート
▲フィギュアも新規パーツが付属するよ!

 こちらは本体に関係はありませんがハックルとハッチから身を乗り出すクリンのフィギュアです。すげー位置の分割ですが、接着するとぴったんこで驚きます。ただ単にキット内容を更新するだけでなく、フィギュアも足すサービス精神がうれしいですね。

▲ミサイルポッドも付属

 そしてヤクトダグラムのアイコンでもある顔右につくミサイルポッドです。じつは対空武装強化ザック装着タイプでも付属していたのですが、一般販売のダグラム単体に付属するランナーになりました。うれしい。

▲こちらは元のキットから使用するパーツのランナー

 そもそものダグラムも2014年発売なので、ディテールや分割などは最新のものと比べても劣るものでもありません。だからこそ、パーツを追加すればさらによくなるぞ、という状態なんですね。元のキットがそれなりに優れていなければ、作り直したほうが早くなってしまいます。

▲頭部の断面図

 ダグラムのコックピットは、頭にあります。そしてパイロットは頭だけでは収まらないので、首に下半身が入ります。スナップ式のピン、コクピットのパネル、さらにキャノピーのヒンジ用ポリキャップまで、1/72でここまで収めた頭部の密度。新しくなってもここは見どころですね。

▲胴体。左が胸部、右が腹部

 胴体は逆に役割分担がはっきりしています。下は腰用の接続、上は腕部の可動とコクピットや首の受けですね。じつはひそかに腕部のポリキャップもダグラムは対空武装強化型ザック装着タイプからアップデートされていて、抜けにくいようになっているんです。アップデートは地道なところからはじまるわけです。

 腕部は大河原さんのロボットの特徴的な曲げ方を再現するために工夫されています。上腕に曲げを担当させて、前腕はぐるっと回すだけです。本格的に曲げるならアーマーを後ろ側に、表情づけや大河原さん的な表情付けするならアーマーを外側向けて、といった運用です。

 マックスファクトリーのダグラムプラモシリーズは、スネと足首が干渉しないように、足首の甲となる白いパーツを可動パーツとしているのが特徴です。足首とスネをつなぐポリキャップとは別に、甲をコントロールするポリキャップが入っています。こうすることでより接地性が上がったり、踏み込んだポーズができるようになっています。ダグラムからサバロフAG9ニコラエフまで、スネを広げるのではなく足首をより動かす方向になっています。

 またターボザックもパーツがたくさんで見どころのひとつとなっています。上部のくぼみをしっかりさせるために2枚に別れた表面のパーツ、色分けのための分割など工夫がいっぱい。表面のモールドも多めで凹凸はっきりくっきり、組んでて楽しい場所ですね。

 ハンドパーツが多いのもマックスファクトリーのダグラムシリーズらしさのひとつです。左手の甲にはチェーンガンのディテールもあり、そしてリニアカノンを握る拳も付属している……。嬉しいところですね。

 新しいクリンやハックルはキャノピー上部のハッチを開けた状態で使いますが、意外と着座姿勢とともに使うこともできます。整備中のひとコマにもなりそうですね。

 水転写式デカールも新しいデザインです。太もものサイズも変わったこともありますが、文字系のデカールも増えました。箱絵を見ると増えたデカールの効果がよくわかりますね。

 ということでパチパチ組んであっという間に新しいダグラムが完成です。より精悍に、強くアップデートされたダグラム、これはなかなかのモノですよ。かなりの物量になったマックスファクトリーのダグラムシリーズですが、また新たな境地へとアップデートされる感じがしますね。ぜひこのダグラム アップデートver.を手に取り今年放送40周年となる「太陽の牙ダグラム」の世界に触れてみてください!

けんたろう
けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。