

ヘリコプターのように垂直に離陸して、固定翼のような速さをもった飛行機を作れないか。人類が航空機で空を飛び始めてから60年、飽くなき飛行への欲求と執念が生み出したのがハリアーです。実用初の垂直離着陸機なので、その性質を買われてたくさんの映画にも出演することになりました。主人公の機体として隠された場所から飛び立つのはもちろん、敵の機体としてホバリングしてカメラをを睨むシーンなどはどこかで見たことがあるでしょう。


今回紹介したいのはAV-8B、ハリアーIIです。ハセガワのハリアーはいろいろ発売されていて、じつは同じハリアーと箱に書いてあってもぜんぜん違ったりするんですよ!


なぜそうなるかといえば、同じハリアーでも、ハリアーIIは全面的に設計をアップグレードされた世代の違う機体なのです。名前はプレイステーションでも後ろにつく数字で全く話が違う、そんな感じですね。

そのため、ハセガワのキットもハリアーIIは全く新しいキットです。外形が違うので、すべてパーツが違います。新世代ハリアーに存在する外見の特徴、LERXという部分のパーツを見るとスジボリやディテールに対する気合の入れようがわかります。


ハリアー2の外見の面白いところは、主翼の角度です。前面はまっすぐ下向きに降りているのですが、後ろ側は「への字」のようにちょっと折れ角がついています。もちろんキットはその折れ角と翼をよく再現しています。

ハリアーはエンジンノズルが下向きになり垂直離着陸をする機体なのですが、新しいハリアーIIはその基部にポリキャップを仕込むようになっています。完成後もノズルで遊んでくれ! というわけですね。

コクピットのすぐうしろで、こんなでっかいファンで空気を吸っているのか……。となることうけあいのパーツです。キットを組んでみると、コクピットや機首とエンジンファンが不安になるほど近い関係だというのがわかります。こんな感覚を覚えるのは中までバラバラなプラモデルならではかもしれません。


こちらのハリアーはハセガワのプラモデルでもひとつ世代が前といった感じです。パーツ分割、形状も全くの別物。リベットの並び方や凸モールドの立体映えの感じはとっても愛せます!!

下面を見ると、ジェット機特有の排気口なく、翼の下に4つに分かれてなおかつ動くカタチで配置されているのがよくわかります。さらに3点接地が多い航空機において、腹の下にもタイヤがあることもひとつの個性でしょう。

独特の主翼形状によって、前から見たときの印象もかなり個性的です。後ろだけへの字に折れていて、なおかつ実機では動翼が下がっていたりして、空気をはらんだコウモリのようなシルエットになります。

垂直離着陸という個性だけでなく、その外形も他のジェット機にはない姿。翼のカタチで見る場所によって変わるシルエット。なんとなくつまんで下から眺めてみたりしたくなるフォルムやエンジンの可動。そして並べてわかるハリアーとハリアーIIのちがい……。組みやすいハセガワのキットでぜひハリアーの魅力に触れてください!