
週末が楽しくなる模型をフミテシが独断と偏見でお届けする「花金プラモ」のコーナー! 今回は先日ご紹介した「タミヤ 1/48 ソビエト中戦車 T-34-85」とぜひとも一緒にコレクションして欲しい「1/48 ソビエト重戦車 JS-2 1944年型 ChKZ」をご紹介します!


兵器開発には諸説あるから面白いですよね。ドイツ軍がソビエトのT-34と対戦して「こいつはやばい」と思い傾斜装甲を取り入れた新型戦車・パンターを本格的に導入したり(元から作っていたとも言われています)、ティーガーIに痛い思いをさせられた連合軍があの手この手でティーガーを倒そうと新型車両を開発したりとドラマを感じながら模型と接するとよりそのモチーフが好きになると思います。先ほど話題に出したティーガーIが最強戦車といわれるのも、これを倒してやるぞというライバルたちが強力だからこそ。そのライバルの1両が今回ご紹介する「ソビエト重戦車 JS-2」です。JSとは首相ヨシフ・スターリンの頭文字です。まさにジオングです。

超強力な122mm砲を搭載。距離1000mからでもティーガーIの分厚い装甲を撃ちぬけます。しかし携行弾数は28発とわずか。最終兵器感が半端ない重戦車なんです。1945年に始まったベルリン攻防戦では120輌あまりが出撃したと言われています。T-34とともに最後まで抵抗を続けるドイツ軍に対して徹底的な掃討作戦を繰り広げたのでした。














JS-2から発展したJS-3は、戦勝パレードでお披露目され西側諸国を驚異に陥れます。そして世界は重戦車合戦へと舵を切るのです。そのスタートであるJS-2は、まさに戦後の戦車開発史における超重要な車両と言えます。低い車体にはちゃめちゃにでかい砲塔を搭載したアンバランスさもかっこいい第二次世界大戦中最強車両のひとつで今週は乾杯してみてください! それでは。