
山下達郎バンド最高の演奏をひとつ挙げるとするならば、1978年にリリースされたライブアルバム『It’s a poppin’ time』に収録されたブレッド&バターのカバー『ピンク・シャドウ』です。フェンダーローズとARPオデッセイを巧みに使い分けて妖しい雰囲気を演出する坂本龍一、正確かつグルーヴィーな32分フィールのハイハットに時折混ざる目の覚めるようなオープンクローズが曲全体を引き締める村上”ポンタ”秀一のドラムスなど、語りだせばキリがないほどにマスターピースなのです。
もうホントにこのピンク・シャドウが好きすぎるので、プラモデルで表現しますね。

これからご紹介するのは、ミニチュアの立体感をとっても簡単にイラスト調に表現するテクニックです。特に有機的で小さめのミニチュアに使うとなかなか効果的でおもしろいのですよ。レッツ塗装!

吹き付けすぎて垂れないように気を付けて!ポイントはいろんな方向から満遍なく”吹かない”こと!これだけよ!

比較用に無塗装のミニチュアと並べてみました。炎の照り返しを浴びたようで、超イケてますね(よく考えたらシャドウじゃねぇな……?)。
この方法、ボードゲームの駒を大量に時短で塗りたいときなんかには、かなり有効な技なんじゃないでしょうか。単色で塗り潰すよりもエフェクティブだし、サーフェイサーなので後で本腰を入れて塗装することも可能なんですね。それにタミヤのピンクサーフェイサーは、実感的に粒子が細かい気がするので綺麗なグラデーションになりやすいのが良いんですよ。

左から、青い成形色のミニチュア(約1/48スケール)、グレーのミニチュア(1/35スケール)、白のミニチュア(1/24スケール)にピンク・シャドウ塗装しました。
1/35スケールぐらいまでのミニチュアなら結構イイ感じに仕上がりますね。真横からの角度固定でスプレーするのもなかなかオツなのです。1/24では個人的にはちょっと微妙カナー☆。

平面では塗料の粒子が目立ってしまう事があります。飛散した粒子はラッカー溶剤を含めた綿棒で拭き取ったりすればOKですが、下塗りに別の塗料を使っている場合はそちらも侵してしまうのでウマくありません。
それなので、下地を活かした塗装や、筆塗りと合わせると効果的です。


余計な飛沫を拭き取ったり、筆塗りで隠してしまえばこんなこともできます。ピンクサフなんで、塗料の食いつきも問題ナシ!

吹きつけていない部分にも微妙にサフが飛散してるので、塗料の食いつきもそんなに悪くありません。ダイナミックにいきましょう。

爆炎の照り返しみたいで良い……夕焼けに照らされる銅像みたいにも見えますね(銅像にしてはかなり物騒)。
サーフェイサーは下地用の塗料なんですが、仕上げの色として使っても全然OKなんですね。ピンクや赤に限らず、グレーや黒、白のサーフェイサーでもそうです。こんな風にちょっと遊んでみて、イマイチだったら塗り潰してしまっても良いですし、おもしろいアイデアが浮かぶこともあるかもしれませんよ!是非やってみてね!レッツ・ダンス・ベイビー!