「組む体験」を凝縮!手のひらサイズのミニキットで楽しむ『ガンダム アーティファクト』

 よく動く&色分けバッチリ!なガンプラとは対極にあるプロダクト、『ガンダム アーティファクト』が発売されました。すべてのパーツがレジンキット(少量生産に適した無発泡ポリウレタン製の組み立てモデル。アマチュアが立体物を複製するガレージキットにて多用される手法)でよく見られる薄いオレンジ色のプラスチックで成形されており、ポーズは固定。しかもサイズは高さ約55mm程度とかなーり小さい。どんなキットになっているか楽しみにしていたので5種10個入(アソートはわりとランダムみたいです)のBOXで入手してみました。

 じつはこれ、いわゆるガンプラを作っているバンダイスピリッツ ホビー事業部ではなく、主に食玩を手掛けているバンダイキャンディ事業部の製品。よってプラモデルのコーナーではなく、コンビニの食玩コーナーに行くと買えるかもしれません(Amazonではちょっとプレ値になっていますね)。

 写真はナイチンゲール(サザビーの化け物みたいなモビルスーツ)。組み立てた状態の写真を見る限りかなり強めにアレンジされたデザインとしゃきっとしたディテールが印象的で、「無可動、色分けなし」という割り切ったコンセプトゆえに「パーツ数は控えめなのかな?」と勝手に思い込んでいたのですが、箱を開けてビックリ。13cm×9cm大のランナー(枠)が4枚も入っており、総パーツ数は50個内外とかなりのボリューム。いきおいひとつひとつのパーツはかなりこまかく、組み立ては正直ちょっとむずかしい!

▲胴体はガバーッと左右割りで胸部〜腹部〜腰から背面の燃料タンク兼ブースターまで一体になっていますが……
▲頭部は4パーツなのでピンセットさん出動要請でした

 組み立てはスナップフィット(接着剤不要でパーツを押し込めば固定されるスタイル)なのですが、パーツが小さくて繊細なので力を込めるのがちょっと怖い。わりと固めの部分があったり、ちょっと心もとない部分もあったりするので流し込み接着剤をほんの少し噛み合わせ部分に塗るのが良さそうです。

 スナップフィットのプラモもサラサラの接着剤を使うとスルッと力を入れずに組めますし、パーツがポロっと落ちることもなくなるのでGOODです(これはガンダム アーティファクトに限らず、普通のガンプラや接着剤不要のスケールモデルでも同様です)。素材がABSなので通常の接着剤でPS(ポリスチレン)のプラモを貼るほどの接着力は期待できませんが、ボロっと落ちてしまうことはないので大丈夫!

 「スナップフィットじゃなければここまでパーツを細かくしなくてもOKだったな〜」という部分もありますが、組み上がったときの密度感は抜群。単色なのもあいまって、お値段以上の宝物オーラを放っています(ちなみにレアカラーはクリアーレッドですよ)。

▲裏側のディテールもバキバキだ〜

 もちろん塗装して楽しむこともできますし、nippper的にちょいとひと工夫を加えてルックを変えるのも楽しそう。個人的には「もうちょいパーツが少なくて20分くらいでシャキーッと組めるといいな」と思ったりもしますが、ガンダム(モビルスーツ)をモチーフに「無可動、単色、固定ポーズ」というスケールモデルライクな組み味を楽しめるのはとても新鮮です。

 ラインナップはリック・ディアス、Ex-Sガンダム、Hi-νガンダム、ナイチンゲール、バイアランカスタムの5種。遊び方は無限大なので、ぜひとも買って組んでみてください!そんじゃまた。

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。