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ガンダムアッセンブルとアーティファクト/比べて分かる「ミニチュアゲーム用ガンプラ」の魅せ方とは?

 「ガンプラ」の名を冠したガンダムミニチュア、「ガンダムアッセンブル」のキットがついに発売されました。本シリーズ最大の特徴は、ウォーハンマーのように組み立てたミニチュアをゲームの駒として使用できる点にあります。

 ガンダムのミニチュアキット的な商品としては、すでに食玩の「ガンダムアーティファクト」シリーズが近しいサイズで存在します。今回は両者を比較し、アッセンブルがゲーム用ミニチュアとしてどのような造形を採用しているかを見ていきます。比較対象には、アッセンブルのザクIIとアーティファクトのザクキャノンを使用しました。

 まず目に留まるのは、ランナー枚数の差です。アーティファクトは4枚構成であるのに対し、アッセンブルはわずか1枚のみ(ランナーサイズは両者ともほぼ同一)。この差が、構成思想の違いを如実に表しています。

 また、機体のパーツ分割もまったく異なります。アーティファクトは各部位を細かく分割し、パイプやシリンダーまでもが個別のパーツとなっています。アンテナは、触ると折れそうなほどの繊細さです。一方のアッセンブルは、脚部が1パーツで構成されるなど、極めてシンプルな分割になっており、パイプなども脚と一体成型されています。

 組み立てに要する時間も両者で大きく異なります。アーティファクトは組み上げにおよそ1時間20分ほどを要しました。時間はかかったものの、ハイディテールなザクが完成することで、大きな達成感が得られました。
一方のアッセンブルは、およそ10分程度で完成します。パーツが次々とはまり、機体がスムーズに立ち上がっていく爽快感は、アーティファクトにはない魅力です。

 ミニチュアゲーマーである筆者の視点から見ると、アッセンブルのシンプルな構造は、ミニチュアゲームに非常に適していると感じました。その理由のひとつは、プラモデル未経験のゲーマー層でも気軽に組めるという点。ミニチュアゲームのプレイヤーには、モデラーだけでなく、TCGやTRPGといった他ジャンルから流入した人も多く含まれます。そうした層にとって、難度の低い構造は参入障壁を下げる要素となるでしょう。
 もうひとつは、輸送時の耐久性です。ミニチュアゲームでは、ミニチュアを会場に持ち運ぶ必要があります。繊細な造形では、輸送時の破損リスクが高まりますが、アッセンブルのキットは丈夫で、そうしたリスクを軽減できると感じました。

 さらに、組み立てがスピーディであることもゲーム向けミニチュアに求められる要素のひとつです。ミニチュアゲームでは、通常複数のミニチュアを使用します。そのため、単体の完成度よりも、軍団としての完成が重視される傾向にあります。短時間で複数機を用意できるという点において、アッセンブルは「軍団がサクサク揃う快感」をしっかり提供してくれます。

 とはいえ、アッセンブルがシンプルだからといって、アーティファクトに鑑賞面で劣っているわけではありません。アーティファクトは、ハイディテールな造形を、シンプルな立ち姿で見せるスタイルです。一方、アッセンブルはディテールこそ控えめですが、一体成型を活かした派手なポージングが特徴です。同じ機体を、「解像度」と「躍動感」という異なるアプローチで表現していると言えるでしょう。アッセンブルのゲームルールは来年の発売予定とのことですが、実際にゲームで使える日が今から楽しみです。

アミタのプロフィール

アミタ

マシーネンの筆塗りを経てミニチュアゲームに辿り着いたTCG直撃世代のミニチュアゲーマー。
ゲーム体験まで含めたミニチュアホビーを多くの人に知ってもらうべく、記事の執筆にも取り組んでいる。
イチオシのミニチュアゲームはオールドワールドとホルスヘレシー。

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