ハセガワ1/72飛行機模型ピックアップ/まるでハンマー。グラマン鉄工所の味たっぷり「F6F-3/5 ヘルキャット」。

▲いきなりですがP-51(右)と全体のフォルムを比べてください。今回の主役、F6Fのいかにも硬そうな翼や胴体がとても強烈に見えてきませんか?

 零戦のライバルと言えばこの「F6F」! F4Fワイルドキャットの後継機として送り出した戦闘機で、F4Uコルセアと並ぶ、第2次大戦後半のアメリカ海軍の主力機です。ハセガワ製 1/72キットは、下の箱絵でも感じることができる剛毅なスタイルのF6Fをしっかり再現しています。箱絵でも零戦と戦ってますね!


▲魚のようなボディのパーツは、ふっくらとしていてキレイですね。ボディ後部の段々は凸モールドのラインで表現しています
▲翼のパネルラインは凸モールド、動翼はスジ彫りですね

 注目は「根本付近の縦に走るスジ彫り」で、これは翼を折りたたむための分割線です。F6Fは空母に載せる飛行機なので、エレベーターのサイズの関係から翼を胴体後部に向かって折ることができるんですね。このあたりの凹凸コントロールが翼表面に豊かなディテールを生んでいます。

▲脚は前に投げ出す角度になっています。ストローク部分のアームが前側に出ているのも珍しく感じますね
▲タイヤのパターンも特徴的ですね。ちょっとオーバーぐらいなモールドが、完成後もしっかり主張することでしょう
▲キャノピーは枠の違いで2つ入っています。下部にあるのは後方視界用の窓ですね。本体の薄い部分を削ってはめ込みます

 F6Fは2つの塗装パターンがあります。パッケージにも掲載されている全身濃い紺のパターンに合わせて、デカールは白枠のみの国旗表記のタイプがありますね。ブルーグレーなどを含む3色の塗装パターンも作れるので、そのための枠つきの国籍表記マークも入っています。

▲これが強力な2000馬力のエンジン……

 カウル合わせて3パーツでこれだけ立体的なエンジンになるんですよ! 組み立ては超シンプルでかっこいいのが手に入るなんて最高。


 1時間ほどであっさり完成します。前から見ると翼にちょっとだけ上反角がついているのがわかります。平面形で見ると定規で引いたようなF6Fが、立体になると少しだけ印象が変わる部分です。

 質実剛健、とにかく耐久力がありそう(実際に高い)、そんなグラマン鉄工所のF6F。めっちゃシンプルで、そしてディテール豊かにこの実機の魅力がキットに詰まっています。価格も900円と手に取りやすいのも嬉しいですよ! 週末などにさくっと楽しんでみてください。

けんたろう
けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。