内藤あんもアニキの「棚からひとつかみ」/チェコから届いたプラモでフランスの空を感じよう。

▲組みあがると凛々しいよね!組みあがると!

 戦闘機って時代ごと、国ごとにスタイルが違うじゃないですか。ジェット機のバリバリ現用戦闘機や第二次大戦中のスマートなレシプロ戦闘機、第一次大戦中の無骨な布張り複葉機……。どのジャンルにもファンはいるけど、それらの間に生み出された機体はエンジン性能とかだけではなく試行錯誤した結果生み出されたスタイルにも味わい深いものが多くてちょっと足を踏み込むと面白い機体がたくさんあります。

 てなわけで、今回紹介するのは東欧の模型メーカー、KPM(KPモデル)から今年発売されたほぼ最新作、フランス空軍が使ってたDewoitine D.510です。時代や本によってはドボワチンとかドボワチーヌとかデヴォアティーヌとか色んな読み方があって検索に困るんですよね!

▲箱はヨーロッパメーカーあるあるなキャラメルボックスに裏面塗装図。裏面塗装図って買う時に塗装パターンをチェック出来て嬉しい。

 KPモデルっていうところはマイナーな機体をラインナップにしたり時々メジャーどころ(スピットファイアとか)を出したりしてるチェコのメーカー。東欧系のメーカーは似たようなところも多いしややこしいですね。こちらは比較的安価に製造できるアルミニウム製の金型を使ったプラモデルのようです。

▲これにカラーの説明書とデカールが入るよ。塗装図は箱の裏面のみ。

 キットの中身はこんな感じ。パッと見ると「2機セットですか?」って思ってしまうんだけど、残念ながらバリエーション展開しやすいように胴体とか2種類入ってるだけ。主翼は上下貼り合わせなんです。このキット、D.500とD.501、D.510のバリエーションキットがあって、更に配備された国や時期によってもバリエーション展開してるのでややこしい。その代わり塗装バリエーションが多いって事なので同機種で色々作り比べるのが好きって人には楽しいキット展開なのかも。日本にも輸出されてるので日の丸仕様も作れるぞ!

 機体側面をUPで見てみますか…ううむ、なんというか、味のあるディテールでございますよ!(最大級の誉め言葉) 原型段階の手癖まではっきりわかるんだもん…!

▲ガレージキットか!?

 今回のザ★酒飲みポイント。パーツの広い面積の内側にメーカーロゴや開発時期などが彫刻されてる事は時々ありますが、まさかのアルミテープにボールペンで書いて金型に貼ったものがそのまま彫刻されてるとは……。めっちゃ驚いた。ちなみに胴体の内側にはD.500とD.510って書かれたアルミテープが彫刻されてます。すげえぜKP。これだけでおつまみになる。

 組み上げにはそれなりの忍耐力と技術が必要ではあるけど、組めないわけではない。ダボとかもないのでパーツがズレないように注意であります。固定脚の支柱なんかは流し込み接着剤でくっつけて完全硬化前に微調整するといいぞ。

 組みあがると大戦間に作られ、複葉機から単葉機へ移り変わる姿がよくわかるシルエットが完成します。解放式のキャノピーとか固定脚とかの古臭い感じがいいよね!たまんないシルエットです。息抜きにはならないけどゼロ戦やメッサーシュミットとかの大戦機が好きな方には作り比べてみると面白いかも。

内藤あんも
内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。