組み立てるのはキミだ! IMS 1/100 ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=

 先日のホビーラウンド23にて先行販売された「IMS 1/100 ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=」すでにその驚愕のパーツ群を確かめた方々もいらっしゃると思います。

 では前回の記事にて紹介したショットを実際に組み立ててみましょう。ただし、テストショット故に製品とは若干差異があるかもしれないことをご了承下さい。

 まず組み立てる前に取説をきちんと読みます。K.O.G.の機体解説で常識外れのスーパーロボット度を再確認。色指定もものすごく丁寧に記してあるので迷わず塗れそうです、塗り分けはほぼパーツが分かれていますしね!このキットは儀礼用の大弓を携えた式典仕様ということでほぼ本体のみのパーツ構成、完成見本がとても綺麗。組み立て部分はパーツ数多かったり左右を間違えないようにするためにもしっかり頭に叩き込んでおきましょう!なお、組み立てにはプラモデル用接着剤と精密ドライバーが必要となりますので準備しておいてくださいね。

というわけで組み立ててみました!……まずは取説通り頭部から。

 特徴的な頭部はぐるりとディテールが刻まれた頭部側面と見事な凹凸が彫刻された頭頂部の2パーツがピタッと合わさりとても気持ちいい構成です。合わせ目にゲート跡がくるのでそれだけ少し丁寧に処理してあげれば見事なシルエットが手の中に現れます。

 フェイスから首にかけてのインナーは妥協のないディテールの洪水、前後のフェイスともきっちり「眼」のディテールが掘られてて塗り分け欲を掻き立てられますね。マスクはとても小さい、普段から同スケールのガンプラを見ているとMHの顔の小ささに驚きますが、この小ささこそがMHだなと嬉しくなります。

 で、身体に移ります。

 胸部パーツは前回取り上げたインナーに適切な角度から外装がつくような構造により、単純な割りかたでは実現不可能なシルエットを組み上げています。

 360°ディテールが気持ち良いコルセット状のウエストも四方からパーツを合わせることでかたち作られ、魅力的な「くびれ」が出来上がります。

ファティマを思わせる美しいアウトラインを持つ脚フレーム。とにかく全てのディテールを表現するために太腿、膝関節、スネ、足首、それぞれのユニットは幾重にもパーツが噛み合わされ複雑なデザインを立体的に見せてくれます、素晴らしい。

 腕フレームの関節はヒトの姿を模しながらも独特なタイミングで軸が存在し、奇妙ながらも納得してしまうデザイン。細く長い腕から優雅に伸びる指先、その指も形状再現のために事細かに分割され独特の美しさを放っています。

 内装色とポリパーツの色が完璧に同じなのは見ていて嬉しい!

フレーム組んだ感想として圧倒的な密度がある形状をインジェクション成型で作るために妥協しない分割はある意味狂気すら感じられて、とにかくパーツ群を組み合わせるとドキッとするようなユニットが現れる芸術的な造形となっていて「ああ、そうだ、これはボークスのキットなんだ」と改めて気付かされます。

 スカート側面のスクエアパルス的な模様を表裏パーツで表現するという豪華さ、見た目だけでなく手に取った感触もリッチで満足感が高いのです!

 フレームだけでこの美しさですよ、というかこれはこれで独特の趣があってエロティックと感じてしまう。各々がK.O.G.のマイトになれるインジェクションキット、つまり星団最強のプラスチックモデル。そんな逸品が自室の卓上に立つ嬉しさはこの上ないものです!ぜひとも入手して、みなさんもこのめくるめく建造体験を楽しんでください。ぜひ。

※画像は「ボークスホビー天国オンラインストア」より引用

IMS 1/100 ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=

 本キットは予約殺到につき、初回生産分は予約分お渡しのみ(12月12日(土)より順次)となりますが、12月5日(土)より全国のボークス店舗、ホビー天国オンラインストアで再生産分の予約が始まります(2021年2月中旬より順次お渡し予定)。今度こそお買い逃がしなく!

執筆・撮影/nippper編集部