説明不要のゴールデンでゴージャスで世界最強のスーパーロボット、ナイト・オブ・ゴールド(以下K.O.G.)が完全新規開発のインジェクションプラスチックキット「IMS」、しかも1/100というスケールでボークスからまもなく発売されます。めでたい!見た目もめでたいしデッカいプラモで手に入ることもめでたい。
>IMS 1/100 ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=
お歳暮に、クリスマスプレゼントに、お年賀に、結婚祝いに……ありとあらゆるシチュエーションで「あ~ボークスのK.O.G.ですか!ありがとうございます!」とジャストフィットしてしまうこのプラモのテストショットを入手いたしましたので、まずはそのランナーをネトリユルリと眺めながら、まずは祝杯と参ろうではありませんか。

成型色は明るいゴールドとやや青みがかった明度低めのゴールドの2種で構成。もちろんこの世にはいろんな色調、いろんな輝きの金色塗料がありますが、ひとまず組み立てることでゴージャスな完成品が得られそうなのが◎です。
それにしても、かつてボークスが挑んだ1/100のプラスチックキット「GGI」を覚えている人ならば、20年以上の時を経て進歩したそのシャープネスに心躍らずにはいられないはず。兎にも角にもパーツが鋭く、入れられたディテールはシャッキリしています。写真撮ってないでどんどん組みたい……のを我慢しながら進めます。

説明書はじつに35ページ。初っ端は頭部の組み立てですが、この天面の彫刻を見るだけで「ウホホ……」と微笑みがこぼれます。曲率が複雑に変化する曲面が破綻なく組み合わさり、そこに強弱のある凹モールドが入っているさまは「いやー、生きてて良かったスネ」という感じであります。


凹凸の起伏がビシッと立っていると、筆塗りでもマスキングでもサラッと対応できるというアドバンテージがあります。当然スミ入れによって陰影をハッキリ見せることもできますので、まずはいい面相筆を用意して製作に備えましょう。

可動ギミックの大部分はPE製(いわゆるポリパーツ)です。こちらもゴールドの樹脂で成型されており、ひときわ目を引く不思議な形状のパーツ(写真上の6番)は胴体の内部に配置され、引き出し式の前後スイング機構を備えた肩関節の基部となります。

胸部前面の内部フレームは1パーツながら、サイド面にスライド金型を用いることで複雑かつハイデフな立体感あふれるディテールをぎっちりと凝縮。F.S.S.の世界観を感じさせる「現実世界では見たことのないメカ」の印象を表現するのにひと役買っています。


重層的な構造とディテールの表現を両立するためにランナー数は14種20枚と大ボリューム。塗装しながら組み立てる、という方はパーツを保持しておくためのクリップを大量に仕入れておきましょう。


脚部もフレームと外装の多層構造になっており、足首アーマーの裏面も厚みとディテールを表現できるよう別パーツ化。組立工程は要所要所で塗装された写真が掲載され、形状と色のイメージが図示されているので迷わず旅路を進んでいくことができます。

肩、腰、股関節といったポージングのキモとなる部位には負荷がかかるため、長短のビスを使って完成後も増し締めによる「渋みの調整」ができるようになっています。とくに股関節にはOリング(ゴム製のリング)をプラパーツの間に介在させることで保持力と可動性能を両立するという他のプラモでは見たことのないアイディアが盛り込まれています。

後頭部から伸びる2本のスタビライザーはそれぞれ3パーツで構成されています。テストショット入手前にボークスショールームにて完成品を見たのですが「これ一節ずつ貼るのかな……」と勘違いしたので、それくらい立体的にメリハリのある造形だということは申し添えておきましょう。

……ということで、テストショットのインボックスレビューはここまで。すでにこのパーツと構造を見たら皆さん組みたさがマッハになっていると思いますが、次回は実際にガンガン組みながら「ここは!」という注目ポイントをご紹介していこうと思っております。本アイテムは予約段階で非常に好評を博しており、11月16日(月)11:00現在、第3次受注を実施中ですが、完売となった場合、12月12日(土)の店頭販売分はご用意できなくなるとの事です。11月22日(日)開催の『ホビーラウンド23』会場にて少数のみ、先行発売が予定されていますので、いち早く欲しい人は現場でゲットするのもアリだね。
製品詳細は以下のリンクからどうぞ!
>IMS 1/100 ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=