お家で過ごす時間も増え、大好きなお酒、特にビオワイン(ヴァンナチュール)にハマり、通勤時間にワインの本を読んだり、お昼休みのお散歩に酒屋さんに実際にお話を聞きに行ったりしています。本やお話で聞くワインのストーリー、例えば土や水、国の風土などはワインというものをさらに楽しませてくれます。でも一番はやっぱり「飲む」こと。飲んだ時に自分が「うまい!」と感じた体験が全てです。その「うまい!」をもっと知りたくて、僕は今日も新しい本を読んだり、お店に顔を出したりしています。そしてお酒を飲みながら楽しんだ「アーマーモデリング」最新号のタイトルにある「黙って作れ!」という強いメッセージ。これ僕が今体感している、まずはワインを「飲む」というのとすごく近い感覚を覚えました。
戦車模型雑誌「アーマーモデリング」において3回目となる女性フィギュア特集。3回目で内容はさらに成熟。本において特集はパレード。特殊テーマの導入、メイクや美しいとされるボディラインのイメージを僕らに見せてくれるコーナー、モデラーの素晴らしい作例とテクニックと、模型誌の王道のパレードが丁寧につくられています。この丁寧さの中に、冒頭にもあった「いつもと違わないことを、いつもと違う雰囲気で」という要素が入って特集が構成されているからこそ今号はとても面白いのだと感じました。
街行く女性の多くはメイクをしている。そんなことを僕らは意識して生活しているでしょうか?だからこそこのようなページは面白いです。メイクを知ると「塗る」ことへの知識になるかもしれませんが、僕は女性がこんなポイントを気にして美を獲得するのか!すげ〜ぞ。というメイクの基本をたくさん知ることができて眼福。
撮影前、撮影現場などで俳優さんやモデルさんを瞬時に整えるメイクさん。現場では必須の職業の方です。このメイクさんがモデラーが塗装したすっぴんの顔(すっぴん塗装/加藤茶常)(←すっぴん塗装状態の写真は小さいですが、スッピンにしか見えないすごい塗りなので要チェック)を整えるとどうなるのか?とても見応えあるショーです。
このように特集冒頭では、メイクや美しいボディラインのお話をフィギュアとモデルさんを使って、「模型」に落とし込むためのヒントをたくさん投げてくれます。綺麗なものにはそれだけの理由があるんだと実感。
ここはさすがアーマーモデリングのストロングスタイルがガチで活きたページ。女性フィギュアのヴィネットでも戦場のヴィネットでも「物を置く位置やバランス、大きさ、配色」というものを考えることは変わりません。いつもとやっていることと同じだけど、考え方だけちょっと変えてみる。「じゃあ、女性フィギュアを置いて日常を切り取る時は、どんなところに注意してみようか?」という例が多数挙げられています。ここで得た知識があなたの製作物にリンクすると、どのようなジャンルの模型でもより良い光景を作り出すことができると思います。
ページを開いた瞬間に全集中してしまったのが、酒井亮太氏が塗り上げたバニーガール。美しすぎます。僕は顔のどこかにセクシーなほくろがある女性がドストライクなので最高でした。酒井さんありがとうございます。そんなことより、この作例はセクシー水着をバニースーツへと改造しており、塗り&工作どちらも最高の作例です。必読!!
じっくりと女性の顔について施される「美」の要素と美しい体について読むこともできて、素敵な作例とテクニックも知ることができる今回のアーマーモデリング。知ったなら、あとは特集タイトル通り、どんどん作ってどんどん塗ってみたくなりますね!僕は内藤あんもさんが紹介していた塗り方をまずは真似して、キャンパスフレンズセット2を塗ってみようと思います!自分がかわいいと思うようなものが塗れるようになるまで、じゃんじゃん女の子フィギュアを楽しんでみようと思います!そんな背中を押してくれるアーマーモデリング最新号ですので、ぜひ一読してください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)