なんだか何もしたくない日ってのがありまして、私の場合はマグロのように常に動いてないとダメな性分だったりするので、実際に何もしないと「休みの日を無駄にした!」とかなり後悔します。何かしたい、何かをして成果を上げたい……と思う日にぴったりなのがZVEZDAの1/100 T28。小さな箱にランナーが2枚。
ランナーを鑑賞する趣味はそれほどありませんが、これだけ小さいと一目でいろんな情報が一気に入ってきて感動します。そこ、1パーツなんだと驚かされるのはこういう小さなキットならではの面白さで、設計する人間のアイデアが存分に出ていると思います。
食べ終えたブドウの節みたいなパーツを中に仕込んで外装をつける設計は接着剤不要の特急券であり、アイデアがとっても面白いと思います。「なるほどねーすごいなー」なんて感心してるとあっという間に完成です。特異な多砲塔のスタイルが小さく再現された世界はまさにミニチュア。実感たっぷりとは違う「このサイズでどう見せるのか?作らせるのか?」が凝縮された素晴らしいキットだと思います。
実際のところ手のひらサイズの戦車の面白さは小ささそのものにあると思っていて、1/35などの主流のスケールとは違う良さがあります。なんていうか、小さいからか広大な大地に存在している感じがするんですよね。
部屋との比率を考えると確かにそうなので、小スケールの戦車を良い感じにポツンと置く遊びは、戦車が持つ存在感と広がる世界の大きさを感じるにはもってこいの飾り方だと思います。
1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。