今やNo.372番まであるタミヤを代表する戦車模型「1/35 スケールミリタリーミニチュアシリーズ(以下MM)」!!その歴史のスタートである「ひと桁番台のMM」ってどんなプラモなんでしょう? 実は僕もひと桁番台のキットでちゃんと作ったことがあるのって、タミヤMMアニキたちから「これは作っておけよ!」と言われた「No.9ドイツII号戦車F/G型」くらいなんです。MMシリーズはII号戦車まで戦車が登場せず、戦車初登場のキットの構成が最高だったんですね。ドイツアフリカ軍団は多くのMM少年の心を掴むのでした。
話はそれましたが、ひと桁番台のキットをもう少し覗いてみたいと思い、手に取ったのが今回のキット「イギリス陸軍 6ポンド対戦車砲」です。昨年特別再生産されたものがまだ店頭にありました。ひと桁番台のものは稀に再生産がかかることがありますのでタミヤのホームページや公式ツイッターなどをフォローしておくと良いですよ。
とにかく箱絵の色使いが素敵で、手に取った瞬間「買おう」ってなりました。しかも定価1000円。それで3人の英国紳士と6ポンド砲が付くんですからお得ですよ。ランナーは2枚構成です。
この6ポンド砲は、イギリス軍が第二次世界大戦開戦後の1940年にヨーロッパでドイツ機甲部隊と戦闘して「俺たちの武器じゃだめだこりゃ」という経験を盛り込み数週間というマッハなスピードで設計されたというすんごい兵器です。砲の構成は非常にシンプルで、作動の確実さと、取り扱いの容易さからイギリス陸軍で長く愛用される兵器となりました。キットを見ていきましょう。
まずは6ポンド砲トリオを組んだ姿を見てみましょう。
当時のものですから今のクオリティと比べると落ちますが、それぞれが良い演技をしているのは事実。その結果、6ポンド砲と組み合わせると……
ひと桁番台のMMの6ポンド砲を組み立てるにあたって、写真を見て貰えば分かり通り、パーツをヤスリなどで整形しています。というか、キットがカッコよくてさらにカッコよくしたいという欲が出てついつい手が動いてしまいました。人と6ポンド砲が合わさった瞬間の満足感は最高です。シリーズNo.5でこのキット構成とギミック、ドラマティックな説明書の文章と今のMMの要素がすでに完成されていて、1人で柏手の嵐!!
こうやってたまに大ベテランキットを触ると、そのシリーズの魅力がよりわかっていいもんですね。その時々のプラモを知る冒険はやっぱり面白いです。また何か大ベテランをお家に迎えて作ってみようと思います!大ベテランのプラモと一緒に遊ぼうぜ〜〜。またね!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)