
ガイアノーツにはちょっとおもしろい色があります。同じ名前の塗料が5色、ニュートラルグレーと名乗っているのです。さすがにそれでは区別がつかないので、末尾にローマ数字で1~5までついています。ニュートラルグレーにそんなに色数必要?何でということで、前編後編に分けてゴレンジャイに迫ってみます。今回は「I」と「II」をピックアップ!!

ニュートラルグレーとは「彩度,色相がなく明度のみとなっている灰色」のこと。青みや赤みとかそうした色がありませんという意味です。おおむねどんな塗料も青み赤みなどの多少の色がついていますが、ニュートラルグレーは理論的にはY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)のインキが等量で刷り合わさったときに表現される色とされています。

ニュートラルグレーIはほとんど「ホワイト」です。純粋なホワイトと比較すると少しだけ落ち着いた色になっています。ホワイトすぎないことで、白にもグレーにも変化可能!どんな色にもマッチしますね

ニュートラルグレーIIがようやくグレーの入り口といった「白いグレー」です。メカ色の下地、もしくはメカ色で明るくしたいアクセント部分の他、渋めの本体色としても使えるような印象です、こちらも他の色ともマッチしやすく仕立ててあります。3以降はさらに明度が低くなっていきます。
今回のニュートラルグレーIとIIを特にオススメする最大の理由。それは……
「自作で作るのがとてもむずかしい色」
ということに尽きます。単純に白と黒の塗料を混ぜたところでは、黄、赤味、青味のバランスを均等にしないと生み出せないニュートラルグレーにはなりません。メーカーでもこちらホワイト側のニュートラルグレーの方が調色が難しいということだそうです。単純に白と黒の塗料を混ぜたところでは、黄、赤味、青味のバランスを均等にしないと生み出せないニュートラルグレーにはなりません。

ビシッと調色された5色があるのでお好みのグレーを選ぶだけ。その便利さと安心にはお金を払う価値があると思います。今回の「I」と「II」の様な明るいグレーは調色が本当に難しく、自分で作るとなるとあっという間に「ダークサイド」へ落ちていくグレーが量産されます。ここはぜひガイアノーツさんを信じて使用してください。まさに「使える便利な色」。それがニュートラルグレー「I」&「II」です。それでは今度はIII〜Vのニュートラルなグレーでお会いしましょう。色味はなくても深みはある。どんどんグレーの深みにはまっていこうではないですか!!