爆速で組み立てられる日本最強戦車のプラモ。夏の自由工作はこれで決まりだ!

▲日本最強の戦車、10(ヒトマル)式。このプラモのスケールは1/48で、フォルム、ディテールともにしっかりしている。

▲……走った!?
▲回った……だと!?

 我が国最新最強の戦車、10式がアオシマから1/48スケールのリモコン戦車として発売されいているんですが、これがもうめちゃくちゃにすごい。一言でいうと、夏だ。夏なんだよ。

青島文化教材社 リモコンプラモデルシリーズ No.1 陸上自衛隊 10式戦車 プラモデル

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 まず安い。定価が税別2300円。実売価格はもっと安い。2000円以下でこんなに遊べていいんだろうか。だってもう、飲み会に行かない日が続いている人にとっては実質無料みたいなもんである。大丈夫か。

 そして中身を見てみれば、その安さに絶対に驚く。だってもう、重いしてんこ盛りだし速攻完成させられるようにOMOTENASHIが詰まりまくってるんだもん。

▲なんという盛りだくさん加減なんだ!ここは無限に食べ物が出てくるバアちゃん家か!?

 何がエラいって、プリント基板(これは従来のアオシマリモコン戦車シリーズから改良されて動作が確実なものになっている&必要な単3電池の本数が4本から2本になったとのこと)は配線済み、モーターとギアボックスは組み立て済み。さらにスプリングやビス、金属シャフトや端子と言ったものが分類されてビシーッと梱包されている。

▲これが夏じゃなくてなんだというんだ!アオシマロゴ入りグリス!カッコいい!

 リモコン戦車というのは電池が入ったコントローラーからリード線がビョーンと本体まで繋がっていて遠隔操縦ごっこができるものを指す。本アイテムはモーターが左右独立しているので前後進、左右旋回、さらに信地旋回(その場でぐるぐる回る動作のこと)を実現している。このコントローラーのところから自分で組むのが夏なのだ。ミニ四駆よりちょっと難しくて、ラジコンよりはカンタン。

▲ラジコンのプロポを模したこのディテール!これをシコシコ塗って泣きたい!最高!!
▲リモコンの金型はかなりベテランの様子で、表面に傷あり。「SUPER AFV」というロゴにしびれまくる!SUMMER!!

 自分でコントローラーを組むドキドキ。金属端子がメカニカルに動作して、レバーがちゃんと中立位置に戻ってくるようバネをはめ込む。ビスを締めて、配線を適切な位置に逃がす。オレは組み立てたあとに接触不良で泣いた少年時代を思い出して、はんだ付けをした。立ち昇るフラックスのニオイが、夏だ。

▲これを組み立てる気持ち!電子工作の一歩手前の、なんだかむず痒くて甘酸っぱい感覚!!

 で、肝心の戦車のほうのパーツがどうなっているのかというと、コレがまたすごい。まずとんでもなく少ない。こんなに少なくてちゃんと戦車になるのかと不安になるほど少ない。これがまた、超楽しい。

▲いや、なんか足りなくないっすか?と思うが、説明書的にはこれで全部。
▲しかし、ディテールはしゃっきりポンという印象。ちゃんと塗ればめっちゃかっこよくなること間違いなし。

 このリモコン10式戦車、初版はおそらく2012年の「1/48 リモコンAFVシリーズ No.14 陸上自衛隊 10式戦車 」であり、現在はスケール表記を廃止した別の商品名となって販売されている。8年前というとプラモデル的にはめっちゃ新しく、金型の精度も成型の精度も抜群。組めばわかるが、砲身の合わせ目など接着剤をツーっと流せば見えなくなるくらいビタッと合う。

 このどこかチープで古臭い「リモコン」という商品形態に似つかわしくないパーツのシャープさと正確さは組んでいて思わず笑いがこみあげてくるほど。そもそもアオシマのリモコンAFVシリーズはタミヤMMで発売されていない車種があったりして、気になって箱を開けると案外シャキッとした印象で昔から気になってはいた。しかし、2010年代にこの形態でバーンと新金型のアイテムが出てくるのがめっちゃ面白いではないか。これが「純粋なプラモデルじゃないから」とシカトされるのはすごくもったいないと思うぞ!

▲足回りが完成〜ってあんた、転輪がめっちゃウソだな!!

 転輪のランナーには「TYPE87」と刻印されているので、おそらくこれは同シリーズの先輩、「陸上自衛隊 87式自走高射砲」のものを流用しているのだろう。スケールモデルとしてどうなんだ、と思う向きもあるかもしれないけど、イイんです。なぜなら走ってると見えないし、スカートでほとんど隠れちゃうから。 だってほら、形状再現を正確にしてちゃんと走らなくなってしまうくらいなら、この価格であればドドーンとした歯車みたいな車輪で間違いなく走ることのほうがバリューがあるでしょ。枯れた技術 is 間違いないのだ。

▲ほらね。ぜんぜん見えないからイイんですよ。夏だし。

 いやはや、炎天下を歩いて模型屋さんに行って一目惚れして、サクッと組んでぎゅいぎゅい遊べる。ちゃんと塗装してもいいし、このままでもエッジの効いた造形が楽しめるし、とにかく価格もプレイバリューも天井破りのこのアイテム。

 お子さんと……なんて言わずに、オトナのあなたの休日にも全力でオススメしちゃいます。中身を引っこ抜けばディスプレイモデルとしても飾れるし、タミヤから発売されている同スケールの10式とニコイチしても絶対面白いはず。あらゆる遊び方の可能性を秘めたアオシマのリモコン戦車、夏のいまこそ作るべきです!

 みなさんも、ぜひ!

青島文化教材社 リモコンプラモデルシリーズ No.1 陸上自衛隊 10式戦車 プラモデル

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からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。