プラモをキレイに見せるなら、芝のじゅうたんを。

 プラモできた!写真撮った!SNSにUP!褒めてほしい!

 わかる。わかるよ。わかるんだけど、ひと呼吸置いてみないか。塗料でグチョグチョのカッターマット、丸めたティッシュや剥がしたマスキングテープ、散らばったランナー、いろんなものがその写真には写り込んでいないか!?

 いいんだ、君の模型だし、君の部屋だし、その作業スペースに文句をつけるつもりはない。オレの作業スペースだって、そうとうに汚い。

 ただ、プラモを初めて見る人が「うわ、なんかきたねえ!」と思ったらちょっと嫌じゃないですか。友達が家に来ることになったとき、「3分待って!片付けるから!」のアレ。

 セリアに行って、A4のベニヤを買う。同じ棚に必ず「芝生シート」みたいなやつがあるから、それも買う。家に帰って、芝生シート(粘着シートになっているから、裏紙を剥がそう)をベニヤに貼る。作業自体は3分もかからない。

 背景はなるべくスッキリしたところがいいだろう。自慢の家具があってもいいかもしれないし、カーテンや壁紙でもかまわない。そこには爽やかな草原が広がる。銀のホイールに、芝の緑が眩しく反射する。

 どうしても背景がキレイな場所がない、という場合は真上から撮ってみよう。画面が整理されて、気分は売れっ子インスタグラマーだ。

 セイコーマートの輸送用ヘリコプター(そんなものは実在しない)も、オレンジが鮮やかに見える。広角レンズだとすぐに芝生の端っこが見切れてしまうので、スマホで撮るならすこしズームしたほうがいい。

 財布に100円玉が余分に入っていたら、芝生シートと同じ棚にある木目シートも買って裏に貼ってみよう。これは本物の木を薄く加工した粘着シートだ。芝生の板をひっくり返せば、いつでも高級な机を演出することができる。ニスで色を変えるのも手だ。

 余計なものを写り込ませず、見る人にプラモをキレイに見せることができる。髭を剃ったり爪を切ったりするのと同じ、ちょっとした身だしなみに気をつけてみるのも、プラモ仲間を増やすひとつの方法だと思うのだ。

<em><a href="/author/kalapattar/">からぱた<br></a></em><a rel="noreferrer noopener" href="https://twitter.com/kalapattar" target="_blank">@kalapattar</a>
からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。

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